1時間目「Asinus in cathedra

タイトル邦訳:「教壇にロバ」
絵コンテ 宮崎なぎさ 演出 中津環
作画監督 本橋秀之 脚本 大河内一楼
キャスト
ネギ・スプリングフィールド 佐藤利奈 明石裕奈 木村まどか
朝倉和美 笹川亜矢奈 綾瀬夕映 桑谷夏子
神楽坂明日菜 神田朱未 近衛木乃香 野中藍
早乙女ハルナ 石毛佐和 佐々木まき絵 堀江由衣
椎名桜子 大前茜 超鈴音 大沢千秋
那波千鶴 小林美佐 鳴滝風香 こやまきみこ
長谷川千雨 志村由美 宮崎のどか 能登麻美子
雪広あやか 皆川純子 高畑・T・タカミチ 井上倫宏
源しずな 井上喜久子


あらすじ

今日は麻帆良学園中等部の1学期始業式。

今年もどうか高畑先生が担任でありますように……という神楽坂明日菜(かぐらざかあすな)の祈りも空しく、担任としてやってきたのはウェールズからやってきた天才少年、ネギ・スプリングフィールドであった。

最悪の出会いだったこともあり、どうにも気持ちが収まらないアスナは、子供先生のアラを探すことに。

そしてそれはあっという間に見つかった、なんと子供先生は魔法使いだったのだ・・・!


評価

 ★★★★


感想

思えば長かった&今となっては懐かしい・・・

 いうことで、始まりましたねー、アニメ。
事前の情報ではキャラデザがアレだとか声優がアレだとか色々言われたりもしましたが、始まったものは始まったものとして楽しむのが吉です。
じっくりと見てみると、現在の(原作の)性格にあわせて発言者が変わっていたり、新たなエピソードが挿入されることで話の経緯がわかりやすくなっているなど、アニメならではの工夫も見られます。
そもそも画の良し悪しなど論ずることができるほどの感覚も持ち合わせていないので、まったりユルユルと場面にツッコミを入れながら楽しんでいるさまを、皆様にも楽しんでいただければ幸いです。

 回全体的に見て目を引いたのは、主に前半(Aパート)がアスナの視点から展開されていること。
まったく誰が主人公なんだとツッコみたくもなるものですが(笑)、彼女がどんなキャラクターなのかを理解してもらう手段としては、悪くなかったのではないかと。
・・・とは書いてみたものの、サカナ踊りには注釈が必要だろうなぁ(^^;)
演出が成功だったかどうかは、手段の良し悪しとはまた別の話になりそう。

 に、ネギに関してはややキャラの掘り下げが足りないです。
が、仮にも彼は主人公なので、焦る必要はありませぬ。
長い目で見ていくことにしましょう。
当初のネギと後のネギは若干タイプが異なるような印象もあるので、話を再構築するにあたって難しいところもあったのかも。
他の娘たちは・・・26話で全員掘り下げるなんて、これっぽっちも期待してません、っていうか無理(笑)

 間を忘れて楽しんでいたところ、思わぬ場面で「次回に続く」・・・
かなり面食らいましたが、なるほど、これはアリか。
ネギが魔法を使う決定的な場面を目撃したアスナ、このあと原作ではくまパンばかりか○○○○まで(タカミチに)披露する破目になってしまいましたが、アニメでは果たして・・・


オープニング

 この構成、意地でも生徒は全員出すんだという気概が感じられ、非常に好感が持てます。
冗長と言われようとも、やはりヒロインの多さを強調してもらった方が、個人的には嬉しいところ。
どうしてもアニメの絵に慣れないということなら、このOPを何度も見ることをオススメします。
私の場合、満面の笑みでビーチボールをトスするエヴァンジェリンに、最後の最後まで気付きませんでした。
あと茶々丸も(笑)
そうしていくうちに、慣れるものです。
全員がネギにキスしようとする趣向もなかなか・・・
全員分、双方のリアクションが見られて楽しめました。
ちづ姉が個人的にツボです。
 歌の方は、皆様が聞いて判断してくださいませ。
ノリが良くて、私は好きです。


Aパート

アスナ、このかに踊らされる

 始業式当日の朝、大浴場から物語は始まります。
誰が出てくるのかと思いきや・・・・・・魚?
魚の被り物をしたアスナが”高畑”と書かれた油揚げを口から吐き出しつつ姿を現しました。
おまけに、不思議な踊りをおどり始めます。
筆者のMPは8ほど下がりました。
 つまるところ、このかのインチキ(?)おまじないを真に受けてこんなことをしているワケですが、アスナのキャラクターが誤解されないか、やや不安。
いや、誤解でも何でもなくて、高畑先生に一途であるが故の行動なんですけども、ね。
原作に当てはめるなら、「好きな人の名前を10回言って「ワン」と鳴く」に相当していますが、それよりも更に過激だったり。
アニメならではの思いきった演出です。


アスナ、踊り続ける

 今年度も高畑先生に担任になってもらうべく怪しげな舞いを続けるアスナのもとに、このかがやってきます。
どうやらおまじないがこのかのでまかせだったらしいという事が判ってからもアスナ、とりあえず踊り続けます。
そう、アスナは一途でちょっとおバカなだけなんです、決して変人というワケでは・・・(笑)
 おまじないに夢中になるあまり、遅刻しそうになる2人。
8時30分以降に出発しても間に合うなんて・・・羨ましい。


アスナ、ネギと出会う

 電車を降り、学校に向かう大通りを走るアスナとこのか。
ここで初めてネギが登場。
考えてみれば、ネギが麻帆良学園にやってきた理由すらこの時点では不明なわけで、そういうアプローチの仕方なんだなぁ、と実感しました。
魔法学校の学校長や学園長はともかくとして、アーニャやネカネが見られなかったのは、少し残念。
もう声優が誰になるか気になって気になって・・・(何)
 さて、出会い頭に「ドギツい失恋の相が出ている」とアスナに宣告したネギ。
原作でのこのかの「今日は運命の出会いあり」というセリフ(占い)がカットされている分、アスナにとってはより救いがないです(笑)
まあ、占いのあるなしにかかわらず、ネギとの遭遇は「運命の出会い」でしょうけども。


「ハルナ、この男たちはちがう」

 男の人が苦手なのどか。
女性の担任を希望します。
いつまでもそれではいけないというコトで、男に慣れさせるべくハルナが取り出したのはやおい本。
このボケ(?)に対する夕映の的確なツッコミがコレ。
ボケもツッコミも破壊力が高いです。
※やおい本・・・男同士が絡んでいる本。ボーイズラブとも。いや、微妙に違うのかもしれないけど・・・


アスナ、あやかと口げんか

 毎度毎度の恒例行事になりそうな2人の口げんか(及びケンカ)。
息が合っているので、安心して見ていられます。
この2人の関係、結構好きです。


「せっちゃん、おんなじクラスになれてよかったね」

 アニメでは、1年ごとにクラス替えが行われている模様。
しかも実は3−Aではなく2−Aだったり。
やってくれます。
そして、何とかなるものです。
 このかが刹那に話しかけようとした時の絵が今回のベストカット。
ここは素直に可愛いと思いました。
この後にくる刹那のつれない態度は、このかにとって大ダメージだった筈。
原作で「中一の新学期の頃ちょっと落ち込んでた」というくだりがありますが、こんな感じだったのでしょう。
ちゃんと2人が初々しく仲良くなるまでを、アニメでも描いてくれると期待しています。


「高畑先生、お着きになったようですよ」

 しずな先生登場〜
・・・って、髪が薄緑!?
この後、ネギを生徒達に紹介するのもタカミチ(高畑先生)の仕事になっており、彼女の出番はここだけ。
隠れしずな先生ファンとしては、若干寂しいところ。
 タカミチがネギを迎えに行く段になってふと手に取った写真に写っているのは、ナギたちが若かりし頃の姿。
ナギの周りにいる人物のほとんどが光の加減で見えないようになっているのは興味深いです。
昔の写真が、原作とは違う意味を持っていることもありえるのでは?


ネギ、イタズラに引っ掛かる

 一連の場面の演出は、やや抑え目。
仕掛けたのは、鳴滝姉妹と楓。
美空と楓がチェンジしたのは・・・組み合わせ上の問題かな?


「いや、担任はそっちだ」

 ネギからやや遅れて教室に入ってきたタカミチ。
で、冒頭での決死のおまじないも空しく、アスナの淡い期待を打ち砕いてしまったのが上のセリフ。
ここでのアスナのリアクションは、割と気に入っています。
個人的な好みは抜きにして、タカミチが直接教室にやってきて担任がネギだと告げる展開は、原作よりも上手いと思いました。
呆然とするアスナを放置しつつ、CMに突入です。


Bパート

ネギ、大人気

 ネギ、魔法を教えてどうするよ(笑)
人気っぷりは相変わらずですが、千鶴のネギへの接近度が高いことに注目。
美砂の出番を持っていった格好ですが、これはこれでしっくりきます。
というか、昨今の原作での千鶴の活躍をみていると、セリフがシャレになっていなくて笑えます。
で、展開上しずな先生のセリフを持っていったタカミチは、何となくセクハラ臭いです(ぉ


アスナ、くまパン

 ネギにアスナがいちゃもんをつけたのをきっかけに、本日2度目のケンカを始めるアスナとあやか。
ここはタカミチが抑えたものの、アスナはまだ不満げ。
なお文句をこぼしていたところを、ネギのくしゃみが炸裂。
よりによってタカミチとクラスメイトの前でくまパンがバレてしまったアスナ。
ドンマイ(ぇ


アスナ、運動着

 ネギのくしゃみで制服が破れてしまったアスナ、運動着に着替えて授業に臨みます。
しかし、直後にネギが生徒を見渡すシーンでは、どう見てもアスナは制服姿。
早業です。
・・・じゃなくて、DVDでは直りますかね?
 それと、席順が原作とは異なっているのが興味深いです。
なんででしょう?色のバランスをとるためとか?


「と、届かない〜」

 改めて思うのだが、あやかはあの踏み台をどこから出したんだろうか・・・。
背中に花が出る能力は、封印されているみたいですけど(笑)
そして、黒板が不必要に大きい気がします。
あの大きさでは、タカミチでも使いこなせないような・・・


ネギ、ケンカの仲裁に

 当然失敗します。
本日3度目のケンカ。
2人とも好きだなぁ。
そのまま授業は何もできず終了。
このあたり、今となっては懐かしい。


のどか、本を借りる

 この直前のくだりで、のどかが何故あんなに沢山の本を持って歩いていたのかが判明。
説得力は、あるのではないかと。
 史書さん萌え〜・・・と言うほどには、萌えませんでした(何)


ネギ、のどかを救出、そして・・・

 今後大きく後を引くことになる、のどか救出シーンです。
パンチラがカットされている代わりに、ネギはのどかの下敷きになって、完全に尻に敷かれてます。
ささやかなサービスと受け取ることにしませう。
 そしてこの時、ネギが魔法を使った場面をアスナは偶然目撃。
早くも魔法がバレてしまったネギ。
さて、どう出る?
 ・・・って、ここで終わりかぁ(^^;)
大体原作通りなのに先が気になります。
ここは製作者側の勝利ですな。
次回が楽しみです。


エンディング
 

 髪をといた桜子が誰かと思っ・・・貴重です。
歩くカモ君のバックにすやすやと眠る生徒達。
こんな可愛いカモ君はカモ君じゃない!(笑)
生徒達のカップリングは上手く振り分けたと思います。
ニヤリとする絵が多かったです。
 ”方言監修”なる役割が存在することに、驚きつつ納得したり。


次回予告

 なるほど、ナレーションの方ではほとんど次回予告をしないタイプでしたか。
アニメでは、視聴者にさよが見えているのが特徴的ですね。
原作では最近までちっとも見えませんでしたから(笑)
晴れ舞台ということで、彼女も気合が入っているに違いありません。
 それとネギ君、女子中等部内を探しても、男子トイレは見つからないと思われ。
がんばれ。

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