３時間目「Amantes, amentes」

あらすじ

　アスナへの感謝と自責の念の末に、ネギはホレ薬の精製に成功する。

　しかしアスナはその効果に疑問を抱き、ネギ自身に飲ませることで確認しようとする。

　果たして、ホレ薬は効力を発揮、ネギは周囲の生徒達に思いっきりホレられる（何故かアスナには効かなかったが・・・）

　危うくのどかにキスされそうになったものの、アスナの強行突破によって、ネギの唇は守られましたとさ。

評価

　★★★★

感想

やはりブラはよくてもぱんつはダメらしい。

　今回は、アスナの可愛さに尽きます。
いや、「今回も」なのですが。
本来メインヒロインなのだから当然といえば当然とはいえ、いかんせん原作が常識から逸脱しているために不憫に扱われてきたアスナ。
アニメでは今のところ、メインヒロインどころか主人公のように扱われており、精一杯愛を注がれているように思います。
・・・まあ、原作でも１巻では、まだアスナはそれなりに扱われていたようには思いますけど、今思えば（＾＾；）
それをアニメでは、よりアスナに優しく構成し直しただけかもしれません。

　対照的に、かつ相対的に、やはりネギの存在感は薄いわけです（笑）
冒頭のアスナの夢の中で、ネギが置物のように彼女の後ろにちょこんと佇んでいる図があるのですが、話のお膳立てをしているアニメの中の彼の役割とダブって見えてきてしまいます。
個人的には、生徒達がワイワイやってる話が好きなので（その上、既に先に原作を読んで、ネギについてある程度把握しているので）、ネギの存在感が薄くなるのは一向に構わないのですが、単体のアニメ作品として考えた場合、主人公がこれで良いのだろうかというのは、あります。
今回はそれでも、ややアスナ色が薄まってネギに視点が移りつつあるようにも思えるのですが、このままネギに移行していくのか、再びアスナに戻っていくのか・・・非常に興味があります。

　それにしても、アニメの絵の質は、１話が１番良くて、あとは作画レベルは落ちてゆくばかり・・・という先入観を持っていたのですが、決してそんなことはないようですね。
視聴者の単なる慣れでは済まされないほどに、どんどん良くなってきているように思います。

　話がしっかりと管理されている、と言われるネギま！の原作ですが、更にアニメ化するとなると、その原作よりも、より魅せる為にどのような方法を採るか、試行錯誤しているのが窺えます。
第１話は空回り気味でしたが、前回、今回と、アニメならでは、あるいは事後再構成ならではの工夫が、上手い具合に機能しているのではないでしょうか。
いい傾向です。

Aパート

高畑先生、おいしいお茶が入ったんです

　いきなりやってくれました。
ここの最初のアスナの正面カットが、超絶可愛いのですよ。
赤松先生が描く絵とはまた違う可愛さがあって、管理人はかなりぐらついております。
　これに対するタカミチのリアクションも、かっこよさ５割増仕様になっていて、笑うべき場面をより引き立てることに成功しています。
で、アスナもタカミチも力を入れて描かれる中、ネギだけは相も変わらずほけーっとバケツ持ちやってます（笑）

まったく、子供なんだからー！

　アスナ、アニメでは少し寝相が改善されてます。
そして、午前５時から大近所迷惑。
のどか、ここで初めて、隣の部屋にネギが住み着いたことを知り、戸惑います。
なぜなら彼女は、男性が苦手だから。
この設定、前面に押し出してきてますねー。
確かに、原作でそれほど生かされていないのが不思議なくらいの性格付けですが、今のところ、上手に使っていると思います。
　で、夕映はこの時間から既に読書中・・・いつ寝てるんでしょう？

学園長、登場

　へ、ヘムヘムどこー！？（作品違います）
声合ってますね。
衣装の色もまぁ、アリでしょう。
　ネギが学園長室を出ようとしたところで、しずな先生と遭遇。
やったー、しずな先生だ（何）
彼女については設定がアニメではちょっと変わっていて、原作では英語教師（らしい）ですが、こっちでは保健医（兼カウンセラー）ということになってます。
ネギの指導教員という役割から外れた以上、保健医というのは結構合ってるかも。
ネギにはどんどんカウンセリングを受けていただきたいところです（笑）

授業中、教室にて

　さよ、今回も頑張って出演しています。
気合を入れまくっているので、足まで見えます。
・・・まあ、それは置いておいて、ちょっと気になった点をば。
ネギの心の声「昨日みたいにならないように、頑張らないと・・・」の「昨日」が赴任初日のことだとしたら、時系列的に多少おかしなことになります。
クローバー探しの徹夜に加えて、今回のアスナの夢で少なくとも２日は経っているからです。
学園長への報告を聞く限り、初日の授業以外は順調にいっているということなので、やはりちょっぴり変ですね。
別にアラ探しをしたいわけではない（ホントか？）ので、ここはネギが生徒達に圧倒されたことで思考が混乱したと解釈することにします。
　それと、座席が第１話と少し変わりました（というか、原作と同じになった）。
前のは単なるミスだったのか、そうでなかったのか、興味をそそられます。
（・・・結局アラ探ししてるじゃないか（＾＾；））
　アスナとあやかのケンカは、相変わらず面白いです。
アスナは保健に限り、筆記もイケるのか・・・
直後のネギのくしゃみでアスナの服が脱げる際には、ご丁寧にもぱんつの方だけ完全にスカートで隠れておりました。
ここはまあ、お約束ってことで。

ネギ先生は、今までとちょっと違うの

　のどか、夕映とハルナに自分の心境を語ります。
今回の後半に向けて、序盤から順々に、かつ丁寧に彼女の微妙な心境の変化を表すエピソードをオリジナルで挿入しているので、彼女について、よりスムーズに捉えることが可能になっています。
振り向いた瞬間に片目が見えるのも、ツボを押さえていてマルです。
　ネギに質問をしに行ったはいいものの、恥ずかしさのあまり逃げ出してしまったところで、CMに突入です。

Bパート

アスナ、タカミチと会話する

　始めと最後で、アスナの話している内容が真逆になっているのが面白いところ。
それを特に反応せず受け止めるタカミチはオトナです。
　また、ここで、ネギには両親がいないことをさらっと公表。
タイミングは早目ですが、だからといってそれほど大勢には影響無しか。
どのみち、ぶち当たる問題ですし。

ホレ薬です、ホレ薬

　ネギ、自力でホレ薬作っちゃいました。
今だから言える、違法行為であると（笑）
効果に信用を置かないアスナは、ネギに強引に飲ませますが・・・物凄い飲ませ方です。
何と言うか・・・エロい？（ぇ
　やはりアスナには、ホレ薬の力が効かず。
これ、論争を巻き起こしましたよね・・・・懐かしい。

ネギ、もてもて

　アスナにこそ効かなかったものの、ホレ薬の効果は抜群。
このか、あやかに続いて、美砂、桜子、まど・・・じゃない、まき絵へと、効果は波及します。
何でチア３人組で円だけ・・・・＿│￣│○
彼女の出番は、はるか遠く。
　ともかく、ネギ、もてもて。
教室内を逃げ惑うネギと、追う生徒達、そして、気合を入れつつも静かに指定席に佇む幽霊一名。
そんな状況を横目に、ホントに効果があったことを知り悔やむ少女、一名。

ネギ、加速

　魔法を使って加速するネギ。
それをA.T.で追いつくこのか。
リボンで捕えるまき絵。
馬で立ち塞がるあやか。
変な娘ばっかり（笑）
あやかの馬には、面食らいました。
でも、面白かったので良し。

のどか、密室にネギを連れ込む

　最後にネギを捕まえたのは、途中参加ののどか。
親切を装って、自分の有利なフィールドへとネギを誘い込みます（大誤解）
このエピソードは、原作中において、作品の恋愛パートで非常に重要な場面で、のどかが今後一歩も二歩も恋のライバルを引き離すきっかけになっていると思われますが、アニメにおいてはどうでしょう？
確かにインパクトの強い場面ではあるのですが、第１話から継続的に彼女のネギへの気持ちの変化を丁寧に描いていのが、ホレ薬の力によって強引に一線を越えてしまったのが、多少勿体無い気もします。
まぁ、こんなエピソードがなければ、のどかのことだし、そうそう前には進めないでしょうけど（＾＾；）
そういう風に考えると、やっぱりここは避けて通れないイベントだったというコトでしょうか。
　初めて読んだ当時、ドキドキしました。
で、今回もやっぱりドキドキしました（爆）
（あの）のどかが自分で髪をかきあげたり、心臓の鼓動を感じさせるためにネギの手を胸に・・・なんて、ドキドキしないワケがないではないですか。
と、いうことで、アニメ版のホレ薬は凶悪、と( ..)φメモメモ
　体を張ってのどかを守ったネギも、ポイント高いです。

アスナ、すごいキック

　上にはいるけれども、本棚を支えているために動けないネギの下で、のどかはいざキスを敢行。
のどかの積極度が上がってるなぁ・・・
そんなこともありましたが、結局はアスナキックが（図書室の扉に）炸裂するワケです。
しかも、扉を破るだけでなく、飛ばした扉で本棚まで弾き飛ばします。
アスナキックも超強力、と( ..)φメモメモ
　しばらく経って、ホレ薬の効果が切れた生徒達。
馬に乗ったままのあやかに思わずニヤリ。
のどかが布団で眠っているシーンは、素直に可愛いと思いました。
そして、少し前にあった出来事を思い出して思わず顔を赤らめるその仕草も。

次回予告

　ネギ、人前で飛んでるし・・・（＾＾；）
まぁそれは良いとして（いいのか？）、来週はついにくぎみんの出番がある・・・かも。
待望の（？）おフロシーンもありますが、やけに絵に力が入ってるように見えるのは気のせいでしょうか（笑）
　アスナのボケっぷりはお約束ではあるけれど、不覚にも笑いました。
「よーするにアメリカってことね」って・・・

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