4時間目「Nullus est instar domus

タイトル邦訳:「我が家にまさる所なし」
絵コンテ いわもとやすお 作画監督 窪 敏
演出 神原敏昭 脚本 大河内一楼
キャスト
ネギ・スプリングフィールド 佐藤利奈 朝倉和美 笹川亜矢奈
綾瀬夕映 桑谷夏子 柿崎美砂 伊藤 静
神楽坂明日菜 神田朱未 釘宮 円 出口茉美
古 菲 田中葉月 近衛木乃香 野中 藍
早乙女ハルナ 石毛佐和 佐々木まき絵 堀江由衣
椎名桜子 大前 茜 長瀬 楓 白石涼子
那波千鶴 小林美佐 鳴滝風香 こやまきみこ
宮崎のどか 能登麻美子 村上夏美 相沢 舞
雪広あやか 皆川純子 高畑・T・タカミチ 井上倫宏
源しずな 井上喜久子 サウザンドマスター 子安武人


あらすじ

 立派な先生になるために、ひいては立派な魔法使い(マギステル・マギ)になるために、クラスで特に成績の悪い「バカレンジャー」を熱心に指導するネギ。

 特にアスナの指導に難儀するネギであったが、ネギがマギステル・マギを目指す理由をアスナが知ったとき、彼女は真面目に勉強することを決意した。

 放課後、フロ嫌いのネギを強引に大浴場に連れて行くアスナであったが、そこに、偶然クラスメイト達が大挙して押し寄せる。

 話の流れは何故か「胸の一番大きな女の子がネギ先生と一緒に住む」というコトになり、焦ったネギは魔法を使ってアスナの胸を大きくするが、今回もまた失敗してしまうのであった・・・


評価

 ★★★


感想

今回の感想は(も)書き始めと書き終りで全然違うこと言ってます、申し訳ありません(汗)

 もなく不可もなく。
大きなプラス評価もマイナス評価も特にないという、なんとも感想の書きにくい回です。
敢えて言うならば、おフロのシーンが圧巻だったというコトでしょうか。
何がすごいかって、アスナ以外は全員一糸纏わぬ姿なのに、湯気も使わずに完璧に胸やお尻を隠し通したというのが物凄かったです。
ただそれが、話に対する評価に直結するのだろうかと考えると、疑問符が付くわけでして・・・(笑)

 個人の性格として、原作を忠実に再現してもらうのは好きだったはずで、まさに今回はそれにあたるのですが、いざそうされてみるとそれはそれで寂しいなということに気付きました。
それが今回最大の収穫だったかも。
もちろん、色々と工夫はされているのですが、それがはっきりと目に見えるほど効果を上げてないませんでした。
逆に考えると、色々工夫して(つまり原作をいじって)放送しているのに、原作と大して変わった印象を受けなかった(イメージを損なわなかった)ということでもあり、それはそれで凄い事なのかもしれません。
うーん、これは評価を改めるべきなのでしょうか・・・?

 体的に原作との異なる点で最も大きなものは、Aパートが原作4時間目、Bパートが原作3時間目で、話の順序が逆だったのですが、不覚なことにこの私、放送中は全く気付きませんでした。
それほど自然な流れだったように思います。
理由を考えてみると、ネギ、アスナ共に両親がいないという事実を同じ話の中に持ってくることで、テーマに統一性が出て自然な流れに見えたというのがあるかもしれません。
それと単純に、「ゴミに突っ込んだ→なのに風呂に入ってない」という流れがスムーズだったからというのがあります(^^;)

 れにしても、1時間目以来アスナ視点で物語が進んでいますが、しっかり作れるものですね。
(今回はややネギ視点寄りだった様にも見えますが・・・だから原作と変わった印象を受けなかったのかも)
原作でもつい最近までアスナは連続出場が続いてましたから、無理ではないでしょうけど。
ネギの成長に立ち会うことが期待できないのはちょっと残念ですが、独自の話作りで新しい見方ができるというのは、良いものです。
初回のサカナ踊り以外は、ほとんど文句の付け所がないです。

 回、早くもカモ君が登場。
いよいよオリジナルな展開への入り口が見えてきました。
たしかに、2年生1学期だったら、ネギにとっての最終試験、期末テストもやりようがありませんよね(^^;)
どういう風になるのかな・・・。


Aパート

ネギ、アスナを飛ばせず

 アスナの新聞配達を助けるために、空を飛びながら配ろうと試みるネギであったが、アスナを乗せて上手に空を飛ぶことはできず。
原作で読んだ時は単純に、「それだけアスナは力持ちで、新聞の重さにネギの推進力が耐えられなかった」ぐらいに思っていたのですが、今回のように、飛びはするけどコントロールができないような描写になったとすると、事情が変わってきます。
つまり、アスナのマジックキャンセルの能力が働いたということになるのですが、現状のマジックキャンセルについての見解は「アスナにとって都合の悪い魔力についての完全排除」であり、飛行能力についてはマジックキャンセルの能力は作用しないと踏んでいたのですが・・・どうなんでしょう?
考え方を変える必要があるのかもしれません。


あやか、テストを返却

 テストって委員長が返すんだ(^^;)
つまり、委員長には他の生徒の成績が一目瞭然なわけでして・・・
それはちょっと生徒としてはイヤかも(笑)


バカレンジャー、参上

 うーん・・・変身はイマイチだったかも。
どうせなら変身シーンぐらいつけてくれないと(論点が違う)
 それと、このシーンでは夕映の声がちょっと高め。
個人的には、テンションを低く抑えた声の方が好きです。


保健医、源しずな

 タカミチ、しずな先生と何してるんだ(笑)
うらやましいタカミチもお疲れのようです。
いや、しずな先生の出番があったからそれでいいです。
指導教員ではなくなったしずな先生ですが、それなりに出番があるので嬉しいです。


物言わぬ、相坂さん

 毎回出てるなぁ、さよ。
かといって、クラスの輪の中に混ざっているでもなく、基本的に無表情で「居る」だけなのが、若干不満の種です。
そこまで無理して頑張る必要はないよ、さよ(^^;)


出席番号8番神楽坂明日菜さん、1点

 ネギはフォローの仕方が下手です。
2時間目の言い訳然り。
でも、今回のは面白かったです。
「間違いのセンスは悪くないというか、全然ダメというか・・・」って、やっぱりダメなんじゃん(笑)みたいな。


アスナ、逃走

 タカミチに居残りの場面を見られ、恥ずかしさのあまり逃走するアスナと、それを空を飛びつつ追うネギ。
チアの3人、美空、エヴァと茶々丸、チャオと五月、夏美、和美の周辺を高速で駆け抜ける2人ですが、ネギは空を飛んでるのが余裕で見つかりそうな気がしてなりません。
だから、「ネギは空を飛んでいる時には認識阻害の魔法がかかっていて普通の人には見えないんだ」と、言い聞かせることにしています。
そういうことで、いいのかな?
 それにしても、くぎみんの話す場面はここだけか(^^;)


この杖、自転車ぐらいの速度出るんですけど・・・

 アニメでは自動車から自転車の速さにグレードダウンしたものの、実際のところ、それぐらいが妥当ですよね。
アスナの早さ、自動車並は恐すぎです。
 この夕暮れの場面の絵は、色の薄さがちょうど良い具合になっていて、結構好きです。


思い出の中の、サウザンドマスター

 あ、あれ・・・鈴村健一さんじゃなくて子安武人さんになってる(^^;)
せっかくゲームで先にキャスト確認して「ふふ・・・知っていたもんね」などと自慢する計画がすっかりパーに(ォィ
ぶっちゃけた話、彼の声はカッコイイ系統の男性声優ならば誰でもよかったので特にどうということはないのですが、こうなったらなったでキャストが代わった理由が気になるのがどうしようもない人間の性というものです。
 アスナはこの話を聞いて、ネギが自分と同じく、親のいない環境にあることを知り、一種の共感をおぼえて勉強を頑張ることにするのですが、そのことはここでは説明されず、「お父さん・・・」のセリフだけ。
Bパートでちょっとした説明は入りますが、その演出は抑え気味。
それは、原作でもそうで(むしろ、そういう視点はほとんど強調されていない)、実際クドクドやってもそう面白いものでもなさそうなので、正解と言えるのではないでしょうか。
 ネギには素直になれないアスナ、カワイイです。


Bパート

7点です、合格!

 頑張った成果が早くも出てます。
やはりアニメ版は、アスナ視点かつ、彼女の成長物語ということで良いのでしょうか。
頑張ってもダメだった原作版も、それはそれでいとおしいんですけども(笑)
 一段落ついたところで、朝ゴミに突っ込んだにもかかわらずフロ嫌いで風呂に入りたがらないネギを強引に大浴場に連れて行くアスナ。
ゴミに突っ込んだのに風呂に入らないネギは、生粋のフロ嫌いです。
そりゃアスナもああいう行動に出ますわ。


アスナ水着、ネギ裸

 ネギ、手ぬぐいも持ってないなんて・・・キャッ!(マテ
それでもアスナが責任を持って器用に隠しているのが微笑ましいです。


あの・・・このかちゃん

 のどかって、このかのこと「このかちゃん」って呼んでたんだ(^^;)
猛烈に違和感があるにもかかわらず、この可愛さは何だ!
今更ですけど、のどかの声良いですよね。
次回はのどか仮契約未遂の話に直結しそうなので、今回の彼女は意識的に心理描写も含めて割と細かく描かれています。
この伏線が上手く機能するかは、次回のお楽しみです。


風呂、総括

 水着無しにもかかわらず(風呂に入っているのだから水着無しは当然なのですが)、今回の隠し方は完璧でした。
テレビ東京、すごいよ・・・
原作の再現率とのバランスを考慮して、これだけやれるとは思いませんでした。
無駄に力が入っているといえなくもないですけど。


朝倉さん、そのデータは旧いですわ

 今回最高にヒットしたセリフがこれです。
あやかの執拗な食い下がりっぷりに感動した瞬間です。
仮にデータが古いとしても、あやかはちづ姉には勝てませぬ。
なぜならちづ姉は、有無を言わせず最強ですから。
むしろあやかは、下からの突き上げに注意しなければなりませぬ(笑)
成長期ですからね・・・裕奈とか。


ほら、のどかも主張して

 ゴメン、のどかじゃどう頑張ってもムリ(^^;)


アスナ、巨乳属性付与

 部屋を替えられたくないネギの魔法によって、アスナの胸はどんどん大きく。
彼女の勝利が決まり、晴れてネギは部屋を替わらずに済んだのではありますが、アスナの胸は際限なく大きくなり、そして・・・
破裂。
まぁ、原作通りではあるのですが、その後、治療の様子が挿入されていました。
ということは、原作ではぼかされていましたが、やはり膨らんでいたのは彼女の胸そのもので、破裂したということは、かなりスプラッタな状況だったというコトに・・・(汗)
これには面食らいました。
「あぶろぼあ」のセリフまで忠実に再現されていたのは、凄かったです。


次回予告

 早くもカモ君登場です!
原作で登場の遅れたマスコットキャラはアニメでは早めに登場するという定説は、ネギま!でも適用されそうです。
このアニメ、オコジョの絵が丁寧なので(笑)、そのあたりに期待してます。
心なしか、ネカネさんが以前より美人でした。
絵がどんどん良くなって来ているのかも。
 それとアスナ、ネギが先に葉書を出したくらいでキレたらアカンて。

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