104時間目「ネギとの約束」


あらすじ

 まほら武道会は2回戦に突入、緒戦は小太郎対クウネル。

 ネギと決勝で戦う約束をして戦いに望んだ小太郎であったが、実力者クウネルに全く歯が立たず、敗れてしまう。

 友情の喪失を恐れる気持ちと無力感で失意の底に沈む小太郎を掬い上げたのは、かつての強敵だった楓であった。

 強さのみをひたすら追い求める少年が、新たな地平に踏み出してゆく。


評価

 ★★★★


感想

 っついなー(^_^;)
コタロー君忍従の日々です。

 いうわけで、コタロー君はクウネルに完膚なきまでに(文字通り)叩き潰されました。
強かったですね、クウネル。
ネギvsタカミチ戦とは違って、悲しいぐらいにクウネル側の動きに解説がないので、余計に強さが際立っているようにも見えます。
今回ばかりは、コタロー君も災難でした。
クウネルの言うように、健やかな成長をしてほしいものですね。

 序が前後してしまいますが、ラストで楓とコタローが組む展開には驚きました。
連載が始まってからの最初のネギの師匠は楓でしたが、4巻以降ではそのような描写は殆どなくなり、修学旅行後のネギの格闘の師匠は、クーフェがつとめることとなりました。
当時は、何故楓ではなくクーフェなのだろうかと疑問に思ったこともありましたが、ここまで読めば、それも何となくわかってきます。
短絡的に言ってしまえば、ネギと歩調を共にして強くなっていくべきライバル(コタロー)の師匠に楓をあてがうため、となるのでしょうが、もう少し考えてみると、ネギの強さを求める姿勢が楓のそれとは異なっていたのだという点に集約されていくのではないでしょうか。
ではクーフェとネギの強さを求める姿勢がネギと近かったのかというと、それは絶対に違うのですが(むしろクーフェはコタローと近い)、中国武術という素材が、ネギが求める強さを得るためには適当だったのでしょう。
それで、コタローは楓と近かったと。
(色々考えましたが纏まらなかったので考察は強制終了)
コタローが楓の技を参考にするといったような”前フリ”もあったことですし、大分前からの既定路線だったのでしょうね。
一つのモヤモヤが、すっきりした気分です。

 ぁ、バトルなどはホントはどうでもいいのです(ぉぃぉぃ)
今回の見所は千雨の百面相です。
特に一人だけ分身にツッコんでみたり、クウネルの掌底でコタローがぶっ飛んだ時の表情が最高でした。
コタローを励ましに行こうとするネギを諌めてみたりとか、結構良いこともしてます。
どこのルートからかはわかりませんが、魔法にも近付いているようですし、今後彼女がどのようにかかわっていくのかは、今後の楽しみです。
(同じことを前にも何度か書いたような気がするのは気にしない方向で)

 し返すようでなんですけど、コタローって可愛いですね。
最後のページの1コマ目なんて、ときめいてしまいましたよ(笑)
言ってることや感じてることも激しく共感できますし。
自分がコタローのメンタリティと同タイプだったことに新鮮な驚きをおぼえつつ、あっさりと2回戦が始まったことにやや面食らいもしつつ、次回にも期待しています。


大丈夫、コタローには主人公補正がついてないだけだ!

・千雨「いや‥その‥」・・・ネギに対する返答、歯切れ悪い。
・千雨「ハリ倒すぞガキ」・・・コタローに対する返答、歯切れ良すぎ。
・小太郎「ま まあまあ そんなんどーでもええわ 俺2回戦いってくるで」・・・うまく誤魔化したつもり。
・小太郎「俺も負けてられへんわ 決勝で会おう ネギ!!」・・・ネギとの約束。
・小太郎「油断はアカンで!! 油断が俺の最大の弱点や!!」・・・わかってるじゃないか(笑)
・千雨「ふ――ん 先生に友達がいたなんて‥意外ですね」・・・何気に酷いこと言ってる。
・クウネル「今のあなたでは私の足下にも及びません」・・・クウネルの目的、未だ不明。
・小太郎「ハッキリ言うなー 兄さん あんた友達少ないやろ」・・・お前もな。
・和美「出た――っ!! 出ました!! 各所で話題の分身の術!!」・・・彼女にもある程度チャオから話は通っているようで。
・千雨「分身!?」 ネギ「コタロー君!」 千雨「いや分身て!?」・・・漫才コンビがここにいますが。
・小太郎「我流・犬上流 狼牙双掌打」・・・戦いの展開もあって狼牙風風拳に見えた私は完全に負け組ですorz
・小太郎「ネギ‥ と‥‥」・・・獣化する隙もなく、散る。
・クウネル「フフ‥経験上あなたのようなタイプは一度コテンパンに負けると その後強く成長できる ま‥自分に負けなければですが‥」・・・今流行のダークサイドに落ちなければというやつですね。
・和美「村上選手 気絶!! クウネル選手勝利―――!!」・・・実況審判としては成長した。
・千雨「か――――っ これだからガキは‥‥アホかてめぇ」・・・スイッチ入った、ネギとの距離が縮まってゆく。
・小太郎、ネギとの約束を反芻して沈む・・・わかりすぎて痛い(^_^;)
・小太郎「あいつが俺のコト見てくれへんよーになったら どないしょう‥」・・・ぅぁorz それは恋ですよ奥さん(違)
・楓「次の日曜から 拙者と一緒に修行をしてみぬでござらぬか?」・・・コタロー、我流からの脱却へ。


今週の巻末コメント(と、それに対するちょっとしたツッコミ)

――「ネギま!」が始まった頃の担当だったY氏に会いました。ゴルフ焼けで真っ黒でした。仕事しろ!

・・・締め切りに追われる週刊作家の魂の叫びがここに(笑)

 頂ければ、管理人が喜びます

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