113時間目「まっ暗闇で待ってます♪」
あらすじ
ネギと刹那の試合を前に、3−Aの生徒が続々と武道会場に集結する。
一方、タカミチ救出隊は侵入した下水道で、田中さんの大群に襲われる。
アスナと愛衣が健闘するが、物量作戦を前に、なかなか活路は開けない。
試合開始を直前に控えても依然ネギの心は乱れたままで、果たして刹那とまっとうに戦うことはできるのであろうか。
評価
★★★★
感想
最近気付いたのは、ロクに人気が出そうにない回の方が個人的には楽しめてるなぁ、というコトでしょうか。
あぁ、時代が泣いてる(何の話だ)
作者自身が日記で書いているように、今回は”つなぎ”の回です。
つなぎの回と言うのはつまり、ヤマ(ここではバトル)を盛り上げるための布石を打つ回だということです。(だから必然的に(あくまで作り手の思惑としては)、ヤマより人気が出ることはありえない)
でも、今回は面白いと思いますよ。
何故そう言い切れるのかといえば、画面の中で動いているキャラクター数が多いからです。
もともとそれが売りの作品なのですから、ワラワラと動いてもらわなければ、困ります。
とは言っても今回は、生徒達が屋根の上を走り去って行っただけなんですけどね……。
うーむ……バトル続きで、禁断症状がでてるなぁ。
別にバトル(特に1対1のトーナメント)が嫌だというコトではないのですけれど、戦いが始まってしまうと、結局戦っている2人にばっかりスポットが当たって、他の登場人物が動きにくいというのは、勿体無いと思うのですよ。
……なんて、もっともらしいことを言ってみますが、自分が大好きな所謂クラスメイト編は、大体主人公+1人=2人にしかスポットが当たっていないわけで。(観客がいない分、バトルよりも、スポットの当たり具合は徹底している)
やっぱり、単純にコメディが見たいんでしょうね、自分は。
きっと、バトルの展開を素直に楽しめるのは、全員とパクティオーした時だけです(笑)
(あ、一応冗談だと注釈を付けておきます)
真名とシャークティの二人は、にらみ合いを続けたまま。
周囲の状況もあり、おおっぴらに戦うことはできません。
ここは、足止めさえしておけばよい真名よりも、突破を図りたいシャークティのほうが不利か?
さて、屋根の上を走り抜ける生徒たちですが、一応メンバー確認を。
裕奈、亜子、アキラ、美砂、円、まき絵、桜子、風香、史伽、あやかの10人です。
やはりこの中では圧倒的に、ルールとネギの間で悶えるあやかが良いですね。
いや、私情は抜きにしてですが(笑)
白々しい演技をする裕奈、まき絵、桜子と、後ろで「またやってるよ‥‥」みたいな表情をしている美砂も、なかなか良いです。
今回のメインは、アスナ、美空、ココネ、愛衣、高音といった地下潜入組だったのですが、この5人が揃ったところで、どんな相手が襲ってきても結局バトルというよりは喜劇になるだろうなと想像はしていましたが、やっぱりなりました。
大量の田中さん投入により、まず高音が使い物にならなくなり、その上美空(とココネ)は最初っから戦う気0なので、全く勝負になりません。
……と思いきや、前衛アスナ、後衛愛衣の陣形で、意外とうまく戦っている模様。
愛衣が『紅き焔』(『白き雷』の同列異属性魔法だと思います)を放ったのは熱かったですね。
別に焔と熱いを掛けてる訳ではないですけど。
アスナが既にある程度咸卦法を使いこなせているというのも、凄いと言えば凄いのですが……まあアスナだし(ォィ
未だに自身が美空であることを否定する美空。
とうとう否定する目が死にました(笑)
ベストカットは、「私が脱がせてあげてもいいんだけど?」と彼女がアスナに脅されるコマで。
挙句の果てに、アーティファクトで一人(二人ですけど)トンズラするあたり、徹底してます。
後でアスナにギタギタにされるのが楽しみですw
そして、いつか交わされるであろうと予想されていた千雨と茶々丸の会話。
茶々丸としては、千雨が科学と魔法の戦いに介入できるほどの力量を持ってはいないと判断した上で、彼女にある程度のネタばらしをし、自分がネギに思いを寄せながらも、創造主には逆らえないルールがあるためにネギに協力できないことを歯がゆく思い、実際にそれを行っている千雨に尊敬の念を抱く(その上千雨にネギへの好意を突っ込まれてうろたえる)という、非常に高度な精神活動を行っており、千雨がホントにロボットなのかと疑ってしまうのも、無理はありません。
まぁ、むしろ見所は千雨のツンデレっぷりなのですが、それを言ってしまっては元も子もありません。
二人のやり取りで気になるのは、うろたえた茶々丸を見た千雨は、その原因(ネギへの好意)に気付いてニヤニヤしているのか、それとも、茶々丸の不審な態度を訝っているだけなのか、ということですね。
大半の読者にとっては、それこそどうでもいいことなのですけれども、そういうところが気になってしまう読者なのです、ええ。
刹那との準決勝を前に、集中をするどころか気持ちを掻き乱されっぱなしのネギ。
張本人のクウネルはどこかに雲隠れで、ネギの父親への思いは募るばかりです。
周りが心配してしまうほどの落ち着きの無さで、戦いに臨みますが、強者、刹那とのバトルの行方は果たして……。
直前に楓が刹那に何を吹き込んだのかも、結構気になりますね。
余裕が漂う刹那と、かなり切羽詰っているネギがどんな戦いを見せるのか、楽しみです。
来週は休載で、次は2週間後。
わかっちゃいるけど、待つ身も辛いね……。
長い屋根だなー
・「ネギ君の試合を見るために GO!!」・・・うるさい声が近付いてくる。
・あやか「やややはり クラス委員としてこんな不正‥‥違法行為を許す訳にはいきませんっ ただちに戻りますわよっ」・・・何を今更な人。
・裕奈「でも 残念だねー 職務に殉じてネギ君の大活躍が見れないなんて」・・・お約束。
・あやか「ちょっ 待っ‥‥あっ あああ」・・・悶える少女一人。
・真名「あいつらには大会主催者から通行許可が出ているものでね」・・・てことは、美空からチケットを譲ってもらえなかったシャークティは、やっぱり貧乏籤を引いている、と。
・アスナ「これは‥‥高畑先生がよく吸ってたタバコの‥‥」・・・8巻でクーフェがライターを持っているコマと組み合わせたいですね(何)
・美空「え――でもこのタバコって よく吸ってる人いるよ?」・・・やる気無ぇー。
・美空「え?何言ってんスか高音さん?美空って誰ですソレ?」・・・目が死んでる人。
・アスナ「た‥‥‥田中さん!?」・・・悪夢再び。
・アスナ「脱がそうたって そうはいかないわよっ!!」・・・別に脱がすのが目的ではないと思われ。
・愛衣「なんかトラウマにっ へへ変なモードに入っちゃったらしくて使い物に‥‥」・・・妹からも、ついに使い物にならない発言が(笑)
・制服破れた・・・やっぱり脱がすのが目的なのだろうか?アスナの白スパッツは反則w
・愛衣「メイプル・ネイプル・アラモード!!」・・・おぉ!まともな始動キーだ。
・美空「うひゃー やる気あるな―――」・・・あなたのやる気がないだけです。
・愛衣「美空ちゃん!美空ちゃんも魔法使えるんでしょ?手伝ってよ!」・・・必死。
・美空「え?誰?美空ちゃん?どこ?」・・・あんたって人はぁっ!(笑)
・美空「え―――‥‥‥やだ」・・・頑な。
・アスナ「私が脱がせてあげてもいいんだけど?」・・・強硬手段。
・美空「OK OKボス」・・・弱っ!w
・美空「そんな訳でお先に 明日菜――ッ♪」・・・前進したのか後退したのか、それが問題だ。(明らかに後退しているわけだが)
・千雨「超科学に‥‥‥最新魔法だと‥‥?」・・・あまりにもあんまりな現実に、開いた口が塞がらない人。
・茶々丸「それに千雨さんは ネギ先生に協力しようとしていらっしゃいます しかも ネギ先生に黙って影から‥‥」・・・よく見てる。
・千雨「なっ」・・・千雨かわいいよ千雨。
・茶々丸「これは‥何といえばいいでしょうか‥‥その とてもカッコイイと思います」・・・尊敬と羨望と。
・千雨「な 何となくだよ 特に理由はねぇ」・・・イイ態度だ。
・茶々丸「ネギ先生が気になりますか?」
千雨「気にしてねーよ!別に てめぇは気になるのかよ?」
茶々丸「エッ‥‥イ イイ イエ別に」
千雨「ん?」・・・この辺のやり取り、ベタだけど最高です。
・古菲「ネギ坊主〜 試合前の精神統一 終わたアルか〜?」・・・それどころじゃない。
・刹那「ハッ‥‥イカン 今は試合に集中せねば」・・・一通りの懸念事項が片付き、切り替えも早い人。
・古菲「ありゃ ネギ坊主どうしたアル?ガチガチアルよ あれでは刹那の相手は無理アルよ」・・・師匠、心配。
・楓「‥確かに あのままでは負けるでござるな」・・・楓、刹那に何を仕込んだ?
今週の巻末コメント(と、それに対するちょっとしたツッコミ)
――アイポッド40ギガがもうギチギチ。
・・・40GってマイPCのHDDと同じ容量ですが、音楽だけで一杯ですかそうですか。