122時間目「フツーでムチューな恋物語」


あらすじ

 マスコミに観覧車を囲まれて絶体絶命のピンチだったはずのネギだが、ここは年齢詐称薬でうまく切り抜けた。

 危機は脱しても、今は麻帆良祭、多忙なネギが一人でゆっくりなどできるはずもなく、大きくなった姿で、生徒たちの催しを見に行くことに。

 一方、恋するフツーの女の子・和泉亜子は、ライブ本番を間近に迎えて、極度の緊張状態に陥ってしまう。

 背中の傷を気にして着替えをしている時に、控室の中に入ってきたのは、不幸なことに、彼女の想い人であった。


評価

 ★★★★★


感想

 イ、管理人から2000ガバス没収。
カシオペアで逃げると思いきや、年齢詐称薬で切り抜けました。
千雨の言う通り、服はどこから調達したんだよとかツッコミを入れたくなりますが、今回のメインの内容につなげるには、これがベストではあります。
相当話数を食ったのですっかり失念していましたが、まだそんなに遅い時間でもなかったようですし。

 いでに千雨を小さくしたのは、キャラクター視点から見るとほんの遊び心ですが、もう少し作品全体まで視界を引いてみると、彼女の無力化が目的のように思えます。
つまり、千雨には、魔法についてや、ネギの内面をよく見てもらうために、今後しばらくはネギと一緒に行動していてもらいたいが、大きいままだと、彼女の存在が邪魔になって亜子の片想いの顛末を描くのに支障をきたすと思われるので、コマの中にはあまり入らないように小さくしてみた、といったところでしょうか。
あと、自分の中では、茶々丸が千雨の口の中に青い弾を撃ち込んだのは、前回宣戦布告されたことをうけての一種の防衛行動だと認識してます(笑)
ちびちうの茶々丸への左ストレートは鮮やかでした。
上記は割とタチの悪い妄想の類なので、真に受けないことを推奨します。

 雨はあくまでネギのメンタル面を心配していますが、ネギはネギで、一人になるのはいつでもできるが、学園祭の時間は限られている、と、彼女が引き下がらざるを得ない理由を出してきました。
カシオペアがあるにもかかわらず、そういったメンタリティを持っているのは、殊勝なことだと思います。
が、やっぱり問題を先延ばしにしている感は否めません。
まぁ、すぐに答えが出る問題でもないですけれども。
それにしても、千雨の今回の気にかけ具合は気になるところ。
彼女自身、父親(というよりも両親かな)と何かあったのかも。
屈折した彼女の性格も、そのあたりにあるかもしれますし、ないかもしれません。

 て、場面は変わってまほロック本番。
おー、くぎみんはドラムか……順当すぎるぜ。
でも、今日の主役は出席番号5番、和泉亜子。
出番を無難にこなし、控室で談笑している最中に、一目惚れの相手(でっかいネギ)が訪問。
唐突なデートに加えて、おまけにキスまで………って夢かよ!
釣られました_│ ̄│○
だからコマの外がベタだったら夢だって判っていた筈なのに、ぁぁハズなのに。
はい、私もいい夢見させてもらいました。

 れはいいとして、寝てる亜子を見てニヤニヤしてる裕奈がツボにハマりました。
後の場面で、亜子が大声で寝言を発していたことをツッコんでいますが、あのニヤニヤっぷりの尋常でなさに、私は一つの仮説を立てました。
それが、「裕奈って魔法使って夢見たんじゃなかろうか」というもの。
だってほら、父親も魔法先生だという噂がもっぱらですし、親が子に何も教えてなくても、子が勝手に覚えるというのはあるんじゃないでしょうか。
そうすると、何と彼女の巨乳化の謎も解けるという不思議。
つまり、3時間目のアスナ巨乳化のエピソードを直接見るか、伝聞するかしたときにその方法に気付き、タイムラグはあったものの、後に応用して自ら実践したということです!
………ないな、これは。

 題を戻しましょう。
今回の主役は亜子。
序盤からかなりの人気があった亜子ですが、これまでメインで話に絡んでくることはあまりなく、今回が満を辞しての投入となります。
そのために1巻では彼女のフラれ属性が提示されていたり、背中の傷がさりげなく見せられていたりしてますし、9巻ではライブのチケットをおっきい方のネギに渡しています。
そんな彼女の自己紹介は「どこにでもいるごくフツーの女子中学生や」とのこと。
そんなフツー人の女の子が惚れてしまったのが、よりにもよって幻術によって大きくなってしまったネギ(しかもそのことを彼女は知らない)。
この恋が実るはずもありません。
でも、彼女は、この恋が実らないことも知らないんですよ。
その中で、彼を想って浮かれたり緊張したりするその姿が切ないです。

 番はまだ翌日であるにもかかわらず、亜子の緊張は早くも極致に。
見かねたくぎみんがフォローに入りますがどうにもならない感じで、おまけに自分の傷まで気になりはじめた様子なので、気分を落ち着かせることも兼ねて衣装の変更を亜子に提案。
くぎみんはメインの出番はなくても、一般人同士の集まりの中では存在感を発揮しています。
そんな彼女が好きだけど、作品への露出度という意味では結構損してると思いました(笑)
だがそんな彼女が好きだ!(2回言った)

 して、はじめて大っぴらに明らかになった、亜子の背中の傷。
今までわかっていたのは脇腹の一部だけだったので、予想外の傷の大きさにまずビックリしました。
どうしてこんな傷が付いてしまったのでしょうか……刀傷?
少なくとも、女の子にとっては、ましてや普通の女の子にとっては、肌の傷というのは大きな問題です。
緊張に加えて、この傷のことまで気になりはじめて、思考と気分は悪い方向に向かうばかり。
そんな中での、予想外の来訪者が、おっきいネギ。
これは、夢ではありません。
しかも、よりにもよって、背中の傷があらわな状態で……。
さて亜子、どうする?

 子ファンでなくても待ち望んでいたこのエピソードは、好調なスタートを切りました。
ライブの本番は翌日なので、意外と長期戦になる予感もあります。
……って書いたけど、亜子の台詞では2日目の夕方からってなってますね。
つまり、何回か出演するってことかな?
それとも、どこかで時間変更になった描写がありましたっけ。
そのあたりは誰かからの指摘を待つとして、今後への期待値も込めて、今回は最高評価です。
あぁ、次回が楽しみだ。


一緒に逃げた千雨の足も速いに違いない

・ネギ「あれ 皆さん どうかしましたか?」・・・あー、そうきたか。
・ネギ「逃げます!」 千雨「何で私まで」・・・逃げなきゃ色々聞かれるしね。
・千雨「メ○モちゃんかよっ!!!メル○ちゃんなのかっ!!?」・・・ジャパニメーションは世界でも高く評価されています。
・千雨「つか どこに持ってたんだ? 服もっ」・・・ホント、どうしたんだろうねぇ。
・茶々丸「安全性は保証されています どうぞ」・・・これはひどい(笑)
・茶々丸「大変似合ってカワイ‥‥う」・・・自業自得という言葉を学習した。
・千雨「何しやがる このボケロボ―――ッ!!!」・・・そこは怒ってもいいところだな。
・千雨「ぐぐ ちょっと首突っ込んだだけでこの有様だ 全く何が魔法だよ やっぱり駄目だ こいつらに付き合ってると私の平穏無事な学園生活が危機に‥」・・・あ、本気で後悔してる。
・千雨「大丈夫なのかよ? 親父のことは?」・・・そこまで気にしてる千雨のことが、個人的には気になります。
・ネギ「ハ ハイ大丈夫です 千雨さんの助言もためになったし何とか自分で‥‥ それに今一人でゆっくりしてると 学園祭が終わっちゃいますから」・・・そこまで言われたら、千雨も引き返すしかないわけで。
・亜子「スゴイ! 上手く弾けてるわ! ウチがこんな上手く弾けるなんて!」・・・亜子、絶好調。
・亜子「あ‥‥‥」・・・亜子、すきなひとを発見。
・円「それより亜子 あの人来てたね」・・・くぎみん目良いなぁ。
・ネギ「こんにちは 亜子さん」・・・亜子、すきなひとと接近遭遇。
・ネギ「どうです?2人で外に出ませんか?」・・・デートのおさそい。
・ネギ「今日の亜子さんのほうがステキですよ」・・・そして口説く。
・亜子「そ そんなっ ウチなんて全然っ 先輩にもフラれたし‥」・・・亜子、テンパる。
・ネギ「亜子さん 僕‥ はじめて会った時から‥‥」・・・そして告白。
・亜子「わひゃいっ!?」・・・でも夢。
・アキラ「仕方ないよ 私達全然寝てないし‥」・・・相変わらずフォロー役のアキラ。
・亜子「何やそっか‥‥ 夢か――‥ 夢か‥」・・・心底。
・まき絵「でもクラスのほう行かなくて良かったのかなー」 裕奈「先に戻ったいいんちょが直接電話でいいって言ったんだから大丈夫じゃない?」 アキラ「でも声が恐怖で上ずってた気がしたけど‥」・・・ザジ・オンステージになっているらしい。
・亜子「仲良しのまき絵 アキラ ゆーなの4人組の中でもフツーの位置やな ま‥ウチのクラスが色々スゴイ人多過ぎるんやけど」・・・魔法使いでもないのにフツー扱いされてない他3人(笑)
・亜子「そんなウチにも今ちょっと気になる人ができました フツー人のウチにはちょっとレベル高いかもしれへんけど‥‥ その人は‥‥」・・・恋するオトメ。
・裕奈「さっきも寝言で言ってたじゃん「ダ ダメ ナギさん そこはダメ‥」って‥‥」・・・完全再現。
・亜子「うそやっ 何 人の寝言 勝手に聞いとるんよっ」・・・ウソなのかホントなのか(笑)
・亜子「ああ――そやった‥‥あの人来てくれはるかもしれんのや‥‥ ギャ―――――― 何 考えてんねんウチ アホか アホアホッ」・・・かわいい娘ですね。
・亜子「アホや ウチがそんな上手く弾ける訳ないやんか く 釘宮に言われてあの人にチケット渡してもーたけど し しし失敗やったんちゃうかな―― で でも他にきっかけもなかったし」・・・普段から釘宮って呼んでやればいいのにw
・亜子「ううっ‥柿崎も桜子も釘宮もメンバーみんな上手いなー やっぱウチのクラスの人達スゴすぎるわー」・・・ドッジボールをボレーシュートできる人もすごいと思いました。
・円「うおあっ!? スゲ――早弾き!?」・・・良いリアクションだな。
・亜子「ちゃうねん!! 手が震えて止まらへんねん!!」・・・いや、それはないだろ(笑)
・亜子「おか――さ――ん!!」・・・最高だw
・亜子「アカンねん ウチ 人前に出る柄とちゃうねん ウチ脇役やねん ウチの人生脇役人生やねん」・・・畳み掛ける。
・円「落ち着けってば!! あとくぎみー言うなっ」・・・こんな時にも呼ばれ方を気にするくぎみー萌え。
・円「落ち着いて亜子 大丈夫 ベースは充分脇役だから」・・・ドラムもな。
・亜子「あ‥‥ く‥釘宮 これ‥‥この服 大丈夫やろか?」・・・思考はどんどん悪い方へ。
・円「ん わかった! 控え室に半袖タイプがあるから着替えてきな ついでにお茶でも飲んでキモチ落ちつかせてくるといいよ」・・・いいこと言うなぁ。
・亜子「あ ありがとくぎみん!!」・・・くぎみん!!
・円「‥‥‥ くぎみん言うなっつー‥」・・・くぎみんと呼ばせてください。
・亜子「フツーな私が少しだけ人と違う所‥‥ ちょっと薄い髪の色と目の色と‥‥背中の―― ‥‥‥ 他ん所はフツーなのに こんな所だけ違うなんて‥‥」・・・コンプレックス。
・亜子「はわわわ テンション メチャ落ちとるのに 手の震えは止まらへん――」・・・裸でベース弾くなよ(笑)
・亜子「うぷっ‥ き 気持ち悪‥‥ や やっぱりダメや‥‥ 誰か‥‥助けて‥‥」・・・緊張すると、気分が悪くなるようだ。
・ネギ「失礼します こちらに和泉亜子さんがいると伺ったのですが‥‥」・・・救世主登場?
・亜子「え‥‥」・・・いや、最悪の遭遇。


今週の巻末コメント(と、それに対するちょっとしたツッコミ)

――フィギュメイト応募してね。

・・・今週の読者アンケートにも、答えておきましょう。

 頂ければ、管理人が喜びます

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