13時間目「ススメ!お子ちゃま散歩隊」



あらすじ

 春休みに入り、アスナとこのかに学園一帯を案内してもらうネギ。

しかし途中で、2人は用事ができたので、代わりに鳴滝姉妹に案内してもらうことになる。

イタズラ好きの風香は、史伽と一緒に、刺激の強い場所に次々と連れて行って、ネギをさんざん振り回す。

そして、ネギが最後に案内されてきたのが、裏山にある巨木、世界樹。

この木で告白すれば、片想いの恋が叶うという伝説があり、それにしたがって、史伽がネギに告白する。

すっかり困ったネギだが、寮に戻ってみると、名簿にいたずら書きがされていて、結局ネギは1日中鳴滝姉妹に振り回されっぱなしだったとさ。


評価

★★★☆


詳察

 クラスメート編の第2回目は、鳴滝姉妹のお話です。

 扉ページは、今回の主役となる、鳴滝姉妹プロフィール。
双子なだけあって、似ているところと、対称的なところが適度に同居しています。
ただ、双子の妹、史伽の嫌いなもの
:毛深くて長いもの(毛虫とか)。
・・・・・・
あぁ、毛虫ね、毛虫(笑)。
毛虫怖いよね、うん。

 ささ、内容に入りましょう。
麻帆良学園も春休みに突入し、教育実習生の仕事が忙しくて今までゆっくり学園内を見て回る時間もなかったネギは、アスナとこのかに案内してもらうことにしました。
しかしネギは、周りの景色に夢中で、あっさりと彼女達とはぐれてしまいます。
仕方がないのでアスナは、和美に頼んで、迷子案内の放送を流してもらいました。
先生なのに迷子扱いされて、ネギはかなり嫌がってますが、それがまた可愛くて笑えます。

 展望台に上ると、麻帆良学園都市一帯が見渡せます。
展望台から見える景色は全て学園の敷地、と言ってしまっていいようです。

 ここで、学園長からこのか(孫娘)にメールが。
このかと一緒にアスナも呼び出されたので、2人の学園案内は終了。
ちょうどいいタイミングで現れた、さんぽ部所属の鳴滝風香、史伽の姉妹に、ネギの案内役はバトンタッチされます。

 さんぽ部の活動内容を風香にたずねるネギ。
イタズラ好きの風香はネギに、知られざる壮絶な散歩競技の秘密を語ります(全部デマですが)。
それを真に受ける純真なネギ。
ちょっぴり恥ずかしがりやの妹史伽は、真に受けているネギを見て風香を止めようとしますが、ノリノリの風香は止まりません。

 最初に、ネギは体育館に案内されます。
広さは取り立ててすごいわけではありませんが、観客席があるのは、さすがとしか言いようがありません。
新体操部やバレーボール、ドッジボールはレベルが高いようです。
バスケ部は弱いということですが、当のバスケ部の裕奈曰く、「青春の汗を流している」のだそうです。
そのコメントを受けてネギが、「スポーツをがんばってる女子生徒というのはいいですねー」とコメント。
風香の言うように、オヤジっぽい発言である。
「女子」を入れなければ、まともなコメントなんだけどね。

 おませさんな風香は、ネギを更衣室探検に誘います(笑)。
ネギじゃなくても、そんな提案されても困ります。
更衣室の中からまき絵が顔を出しますが、まず服着ようよ(笑)。

 さらにネギを困らせようとして、屋内プールに連れて行く風香(と史伽)。
水着のおねーさん達に囲まれて、目のやり場に困るネギ。
続けざまに、まほらチアリーディングの活動場所にネギを連れて行きます。
お色気ムンムン(死語?)のメンバー(右から桜子、円、美砂です。本誌では誤植で左から、となっています。)に、黙るしかなくなるネギ。
確信犯の風香は、すっかり楽しんじゃってます。

 それはそうとして、チアのユニフォーム、なんかありえないです(笑)。
ついでに、円もありえないです(爆)。
可愛すぎ(核爆)。

 いろいろ言いたいことがありますが、キリがなくなるのでこれぐらいで。

 すっかり困っちゃったネギは、さすがに怒っちゃいますが、魔法の力で走っても、逃げる彼女に追いつくことができません(笑)。
こういうトコだけ、イギリス紳士なのも困ったものである。

 文化部の数は膨大で、とても一日では回りきれないので、食事をとりに、食堂棟に行きます。
今月の新作、マンゴープリンココパルフェをネギのおごりで食べる2人。
この2人に振り回され続けたネギですが、ほかのクラスメートよりも(外見が)より自分の年齢に近いということもあり、話しやすいと感じます。
それと同時に、彼女達はまだ、「色気より食い気」なのかな、と考えたりもしています。

 ネギが最後に案内されたのは、裏山にある大きな木、世界樹。
展望台からも、ひときわ大きく見えたこの木は、学園がこの地に建設される遥か前から、この地に根を下ろしていたのだそうだ。
そして、この木にまつわる伝説は

片思いの人にここで告白すると願いがかなう・・・

ありきたりだけど、ロマンチックなこの伝説に憧れる二人を見て、ネギは自分が先刻彼女達に抱いた、「色気より食い気」の単純なイメージを改めます。
そして、自らを待っているかもしれない、将来の恋人に思いをはせます。
でも、そのイメージをまともに抱けない自分がそこにいることにも気付きます。
そんな考えがまとまらないうちに、風香と史伽は、ネギに声をかけます。
ネギのことを密かに気に入っている(?)史伽は、世界樹にのぼったところで、突然ネギに告白しようとする。
先生と生徒だし・・・とかなんとか逃れようとするネギですが、2人がかりで取り押さえようとする力にはかなわず、結局なぜか、風香も一緒に、ネギのほっぺたにキスをした後、ネギに告白するのです。
ネギは困惑するばかりでした。

 寮に戻ったネギは、名簿の鳴滝姉妹の欄に書き込んだ、花よりダンゴ(風香)、二人ともまだまだ子供(史伽)を書き改めようとしますが、ここでアスナとこのかが帰ってきます。
学園案内の様子を聞かれたネギは、顔を赤くしてしまったので、アスナとこのかに疑われてしまいます。
その名簿の中には・・・

花よりダンゴ→大人の味(はぁと)(風香)  二人ともまだまだ子供→意外と(はぁと)テクニシャン?!(史伽)

これを見たアスナやこのかは好奇心旺盛にいろいろと問い詰められますが、これは当然ネギが書いたわけではなく、イタズラ好きの風香のイタズラによるもの。
今日は最初から最後まで、鳴滝姉妹に振り回された一日となりなした。

 実は今回、ネギは魔法を使っていません。
だから、走っている風香や史伽にも追いつけないし、山道を登れば疲れるのです。
細かいことだけど、これは、ネギが魔法に頼り切ることから脱却しようとしているように感じられて、とてもいい描写だと思います。

 さて、クラスメート編第2弾は、鳴滝姉妹の登場となりました。
私の評価としては、まあ普通の3つ星半です。
いつもよりもページが少なくて、15ページでしたが(これは、もともとそうなっていたらしい)、その短さを感じさせない内容だったと思います。
笑える場所も何ヶ所かありましたが、これ、というほどのツボもない、ということで、今回の評価になりました。
今回のが標準レベルだと考えると、やっぱり今後のクラスメート編にも期待しちゃいますね。

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