130時間目「ときめきデートはとんでもデート!」


あらすじ

 タカミチとアスナのデートは好調な滑り出しを見せるが、当然このまま終わるワケがない。

 おしとやかにしようとすればするほどドジってしまうアスナだったり、動物やらロボティラノが暴れだしたりして、結局はいつものドタバタだ。

 タカミチはアスナに、彼女の過去を教えてあげるべきか判断に迷っていたが、彼女があまりにも知りすぎている段階にまで来ていることを悟り、そして、語り始めた。

 アスナにまつわる、もはや普通の女の子ではいられない、悲しい思い出を……。


評価

 ★★★★


感想

 載明けのネギま!130時間目です。
この感想も休載明けです(何)
見開きの扉絵が、新章のスタートを感じさせます。
この扉絵に関して自分のわかる範囲で補足。
この構図は、現時点での超陣営とネギ陣営の勢力図をわかりやすく表しています。
冷静に考えれば当然ではありますが、超陣営には3−Aクラスメイト以外にも協力者が数名いる模様。
龍宮とハカセと朝倉が悪の雰囲気を醸し出していていい感じです。
逆に茶々丸からは露骨に戸惑いの表情が見て取れて面白いです。
ネギ陣営で気になるのは、ハルナとエヴァでしょうか。
ハルナはやっぱり仮契約しているという結論でOKなのかも。
いずみ君の活躍が見たい!
あとは、1日デート券を持ってほくそえむエヴァンジェリンが下衆です(笑)
意外と楽しみにしてるのな。
ナギに再会したから満足したものと思っていましたが、いやはや……。

 いに実現したタカミチとのデートが、今回のメインです。
美空画伯が描いた絵が明らかになりましたが、まさに「これはわからない…」。
メカタマ?
そこに現れた女の子はアスナ。
髪は下ろして、大人っぽさと可愛さを同居させた演出。
バッグにはワンポイントとして普段頭につけてある鈴が結び付けてあります。
もうアスナは常にこれでいいんじゃないだろうか(よくないです)
タカミチをはじめ、各人に好評でした。
このかも良いセンスをしている。
そして、メイはとても普通だ。
ネギは未だにナゾのシスターの正体に気付いてないのか(笑)
美空が微妙なネタを続ける理由はこれなのね。

 楽なタカミチと、緊張のアスナ。
やはりタカミチの前に出ると、アスナは緊張してキャラが変わります。
これはこれで……なのですが、しかしこれでは話が進みません。
そして、当然のようにデートを尾行しているネギ、このか、カモ、メイ、高音。
おそらく高音の大義名分は「告白での暴走を阻止する」といったところでしょうが、他のメンバーは基本的に、2人の関係の行方が気になっているだけです。
メイも含めて。
というわけで、メイのミーハーっぷりは微笑ましいです。
タカミチの有名ぶりを語り、ナギの息子であるネギのサインをねだり、お姉様にたしなめられてます。
そんな高音は、普通にしていれば良いお姉様な感じ。
普通にしていればの話ですが。

 A組の担任を3年生になってから離れ、外で仕事をする機会が多くなったタカミチは、アスナと世間話の一環で、彼女とクラスの事を聞いてみたり。
楽しそうに語るアスナを見て、親代わりをしていたタカミチは安心。
和やかなデートの一場面ですが、タカミチの中に去来するのは、過去のアスナとのギャップ。
そこが萌え……じゃなくて、本当に良い方向に育ってくれた、と。

 っかく成長した自分を見せられたアスナですが、早速ドジ期に突入。
タカミチのヒゲに火を当ててしまったり、水と間違えてミルクティをかけてしまったり、おまけに水を被ってしまったり。
お約束にも程がある(笑)
タカミチの白いスーツにはミルクティのダメージが大きいはずですが、タオルで拭いたらたちどころにキレイに。
ミラクルです。
あと、水ひっかぶって女の子座りしてるアスナは色々な意味で反則だと思いました。

 、いつの間にか人助けツアーになってしまった2人のデート。
困っている人を助けるのが、魔法使いの仕事であり、タカミチ自身の信条。
でもタカミチは、魔法を使えないのですよね。
一方で、人を困らせる「魔法使い」もいるわけで。
深い問題のような気もします。
考えすぎな気もします。

 中からどんどんエスカレートしていく学園祭で起こる騒動の中で、ついにタカミチ一人では対応しきれず、アスナが咸卦法+ハマノツルギを使用します。
しかしここは麻帆良学園。
自主制作映画で片付けられます。
流石です。
しかしタカミチは当然アスナが何をしたのか気付いているわけです。
彼がアスナの咸卦法を見るのは、今日が初めてではありません。
しかし、今日ではこれが初めてです。
一度記憶ごと封印されていたはずの咸卦法が復活していたことを、彼はここで初めて知るのでした。
そして再び、過去が彼の脳裏に去来します。
魔法を知り、成長を遂げたアスナを前にして、そろそろ真相を話すべきか、苦い記憶は封じたままにしておくべきかを逡巡するタカミチ。
それでもやはり、既に条件は整いすぎていると判断したタカミチは、静かに語り始めるのです……。

 いうわけで、大方の予想通り、アスナ過去編が今回のラストからはじまりました。
気が付けば相当広がってしまった物語の世界観と大きくかかわってくるのか、来ないのか、今の時点では見当がつきませんが、晴れて人気投票1位に輝いたメインヒロインの過去話ということで、これは楽しみにしておいても良いでしょう。
彼女が魔法を任意に拒絶できる理由などなど、明らかになるといいなぁ。
今回の引きを見ていると、ネギの過去話と毛色は近いのかもしれません。


ツインテールはツンデレの登録商標です

・タカミチ「これはわからない…」・・・”ナゾのシスター画”が、自己主張したいんだかしたくないんだか判断しかねる。
・アスナ「ス スミマセン高畑先生 お お待たせしました」・・・なんだかすごくヒロインっぽい。
・タカミチ「お‥‥ 熱っ おっとと イカンイカン」・・・お約束。
・タカミチ「キレイになったね アスナ君」・・・誰かと似てるこのテレの無さ。
・アスナ「そ そそ そんなっ まさか‥」・・・至福の瞬間。
・愛衣「わ――――っ ここ これはいい感じかもしれませんよっ 「キレイになった」なんて キャ――――」・・・あの距離で聞こえてるのかよ。
・ナゾのシスター「しっかしアスナ 髪下ろしてオシャレすると 意外にクオリティ高いなー ‥いいんじゃね?」・・・それじゃまるで普段は以下略!
・ナゾのシスター「いえ 私はただの通りすがりの風邪っぴきのシスターで」・・・それなんてH2の柳君?
・アスナ「えっ? そ そうですか? いつもこんな感じですよ」・・・うそつけ。
・アスナ「うひゃ―――緊張する――― とうとう高畑先生と二人で学園祭巡り‥‥ そ そうよ 色々あって忘れるところだったけど 私の学園祭の最大の目的はこれだったのよ きょ‥今日こそ必ず‥‥高畑先生に告白するんだ!」・・・読者も忘れかけてたけれどもね。
・カモ「姐さん 世界樹の危険ポイントで告白すんじゃねーぞ」・・・基本事項、確認。
・アスナ「うるさいわね わかってるわよ ってあんた達何覗いてんのよ――っ!? どっから!?」・・・ノリツッコミ。
・愛衣「それを言ったらネギ先生のほうがスゴイですけどね 何と言っても息子さんですし あまりネギ先生のこと本国の人は知らないんですよ」・・・つまりネギはマニアックな存在だ、と。
・愛衣「あ あの―― もし宜しければサイン頂けますか? 父と母が喜ぶと思うので」・・・つまり愛衣はミーハーだ、と。
・このか「あー アスナは両親いーひんから 小学校の頃この学園に来た時 高畑先生がしばらく親代わりみたくなってたんです ただの教師と生徒とゆー訳でもないんです」・・・説明。
・アスナ「え‥ええ 成績は相変わらずあんまりですけど」・・・結局あんまりなのか(笑)
・タカミチ「アスナ君 アスナ君‥ホントに明るくて元気でいい娘になったね 安心したよ僕は」・・・万感こもる。
・タカミチ「いやー でも今日は驚いたな――! 普段とは全然雰囲気が違うよ アスナ君もすっかり女の子なんだねー この間まで まだまだ子供だと言ってたけど‥」・・・大佐、それはセクハラです。
・タカミチ「アスナ君 将来はきっと美しい女性になるだろうね!」・・・すっかり親だなぁ。
・アスナ「こここ これはホントにいい感じかも‥ありがとうこのか! よーし今日こそはいけるかも! ビシッとおしとやかに女の子らしく決めて それで‥‥」・・・好事魔多し。
・アスナ「いえっ 私 高畑先生の煙草 大丈夫ですからっ」・・・ある種男の夢なセリフか、これは。
・アスナ「どっ どうぞ!」・・・これは酷い(笑)
・アスナ「キャアァァー!? おひげが火事に――――ッ!?」・・・おひげって……。
・カモ「まあまあ 手ぇ出すなや しばらく見守っとけ」・・・手助けする気ゼロ。
・アスナ「ふえぇぇ〜〜 ス‥スイマセン〜‥」・・・足元に水を零して、一体何を謝っているのかと子一時間問い詰めたい、もちろん性的な意味で。
・アスナ「ううぅ 女の子らしくしようと思ってたのに 私 最悪‥ 高畑先生もあきれちゃうよ‥」・・・そうは問屋が卸さないのが赤松作品らしい。
・タカミチ「ホラ 大丈夫かい しっかりしてるようで 意外に抜けてる所は変わらないね 子供の頃と同じだ」・・・さすが親代わり、的確な分析。
・ナゾのシスター「でも 何かいい感じ」・・・グラサンじゃ見えね、と。
・タカミチ「そうそう 丁度あの子くらいの頃に‥‥ん?」・・・髪形も一瞬で復活。
・高音「メイッ もういい加減に」・・・こう見ると、面倒見の良いお姉様なのだけれども。
・愛衣「お姉様あとちょっとだけ」・・・こう見ると、ただのミーハーなのだけれども。
・「笑う死神‥」・・・いくつ異名があるんだろうかw
・タカミチ「ま、みね打ちだから安心しなさい」・・・これはツッコミ待ちだな。
・「サーカスの動物達が逃げ出した――ッ」・・・播磨君呼んで来て。
・高音「高畑先生なら 心配いりません」・・・いや、流石にそれはどうかとw
・「工学部のロボティラノが暴走した――!!」・・・玉乗り仕込みたいね〜♪
・ナゾのシスター「もうデートじゃねぇし」・・・冷静なツッコミ入った。
・タカミチ「イカン!!」・・・片手で支えられるのか(笑)
・アスナ「え‥ ど どうも」・・・同性にモテるタイプだなぁ。
・タカミチ「咸卦法か‥‥!」・・・久々に見たアスナの咸卦法。
・高音「これくらいは毎年ですので‥‥ こんなバカ騒ぎが各所で起こるにもかかわらず 死者重傷者が出たことはありません」・・・いや、それはおかしいw
・愛衣「私達の働きもありますが 世界樹の御加護だとも‥‥」・・・世界樹スゴイな。
・タカミチ「まあ‥‥ 困ってる人を助けるのが 僕達 魔法使いの仕事だからね」・・・魔法使いだから、に、タカミチ自身も、こだわりがあり。
・アスナ「あの‥‥ 今日は色々話してくれるって言ってましたよね 私‥‥「魔法使い」の高畑先生のこと 何も知らないから」・・・本題に。
・タカミチ「‥‥うん そのことなんだけど 実は‥‥まだ少し迷っているんだ 君には全てを知ってもらいたいという気持ちもあるし‥‥ このまま何も知らずに フツーの女の子として育って欲しいという気持ちもある」・・・それはアスナの覚悟を試すかの様に。
・タカミチ「幸せに暮らすのです お姫様 全てを忘れて‥ね」・・・若くて幼かった2人が目にした過去とは。


今週の巻末コメント(と、それに対するちょっとしたツッコミ)

――最近、ネットテレビをスタジオで流しています。おもしろいです。

・・・アニメ(音声だけ)の時代は終わったらしい。

 頂ければ、管理人が喜びます

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