159時間目「勝ち残ったものこそが正義!!」


あらすじ

 カシオペアを破壊され追い詰められたチャオは、封印していた強大な魔力を解放する。

 しかしその力は猛烈なスピードで彼女を蝕む性質のものだった。

 あらゆる意味で自らを犠牲にし、目的達成のために動く彼女を止める為、ネギは全力で立ち向かうことを改めて決意する。

 両者の魔法が激しくぶつかり合い、そして、チャオは壊れた。


評価

 ★★★★


感想

 ャオの丸ホッペは呪紋の伏線だったんだよ!!
な、なんd(以下略

 々の曲折を経て、最終的には(魔)力と(魔)力のぶつかり合いとなりました。
修学旅行の時以外、ネギはいつも相手に「ウダウダ言ってないで全力でぶつかって来いよ」と言われてるような。
みんなどれだけネギの本気が見たいんだろうか。
愛されてるなぁ。

 回までで、ネギが戦いに全力で臨む為の前フリを全て終えて、残すはバトルの決着と、チャオの動機という点に絞られました。
ここで戦いの合間にチャオの回想(動機説明)を挿入しない点に、いかにもネギま!らしい、テンポ重視の姿勢が窺えます。
ほら、最近の少年漫画は戦ってる最中の回想の挿入が多いですから……。(読者の目が肥えてきて、根拠のない展開が認められなくなってきたから)
例えば前回のネギは、回想でチャオのカシオペアを破壊しています。
戦っている最中に回想が挿入されたことによる効果がどんなものかというと、未知の力とか形勢の逆転とかに根拠を与えることができるんですね。
「こういう前フリがあったから、彼はこんな力が出せるんだ」みたいな。
回想エピソードが直接力と結びついてなくても、全く問題はありません。
意志の力は、未知の力を生み出す原動力となりうるのです。
というわけで、この期に及んでチャオに未知の力を発動されるとネギが勝てなくなるので、彼女の動機説明は後回しにされたのでした。
前回のラストで彼女は魔法を解禁しましたが、これが戦いの上で真に力をもってしまうと非常に困るワケです。

 ャオの強大な魔力は身体を蝕む引き換えに得たもので、決着は彼女のエネルギー切れによるもの。
この決着、どうなのでしょう?
そう思わせないのは立派ですが、自爆の感があるのは否めません。
10ページ目でカモに「決着は実力勝負」と予想させて、夕映がそれを否定する前フリがあるのは、相変わらず芸が細かいですが。
まぁ、このあたりは彼女のカシオペアが破壊された時点で、戦いの決着がついていることの裏返しに他ならなりません。
それでももうひとヤマ用意していたチャオは、名役者といったところなのでしょうか。

 園長の髭、斬られました。
ネギとチャオの戦いに水を差そうとして、エヴァにやられてます。
自慢の髭だったろうに……
学園最後、どうイメチェンするのかが気になります。
けーたろ並の超回復で元に戻ってるに1票。

 ャオの力の出所に関して、読者に対する説明がネギから生徒への「CGです」のレベルと何も変わらないのはとても面白かった。
いやもう、「科学!?」でとりあえず納得できちゃうから凄いですよね(笑)
詳細は次回以降に持ち越しです。
彼女の動機とも、当然関わってくると思うのですが……。

 ルナが異様に実戦向きなのは、オタクだからか、オタクだからなのか?
それとも3−Aがそういうクラスなのか。
これが彼女なりの「ペンは剣よりも強し」か。
夏コミの回が楽しみです。(あるのか?)

 になるのは、淡々と詠唱を続けるハカセの存在。
チャオとの勝負に勝ってもハカセが詠唱を完遂して、ネギは「戦いに勝って勝負に負けた」なんて形にはならないと思いますが。
地上組もいますしね。

 12,13ページ目は、話の流れからは浮いても、必ず経なければならなかった掛け合い。
今の状態のチャオから、クラスに対する想いを引き出すことができてこそ、クーフェも浮かばれることでしょう。
本当は3年あるはずだった「儚い夢」が2年に縮まってしまった彼女の心情を酌むと、ちょっと切なくなってきます。

 こで次号休載とか、もうね(笑)
しかも例によって合併号絡みだし。
毎年このパターンだから慣れましたが。
戦いに決着がつき、あとはチャオの動機の説明と戦いの後始末をしてしまえば、学園祭もようやくエピローグへと進むことができます。
そういえば、学園祭の魔力云々を抜きにしても、結局カシオペアは壊れて「学祭限定アイテム」としての任を全うしたんだなぁ。
上手くできてるものです。
さて、色々とどこに落としどころをもってきてくれるのやら……。

 あ!
千雨と茶々丸の女の戦いを忘れてました。
こちらも含めて、どんな結果になるのでしょうかね。
楽しみにしておきましょう。

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