16時間目「桜通りの魔法使い」



あらすじ

 桜咲く新学期、身体測定に沸く3年A組の中、満月の夜に桜通りに現れると言われる吸血鬼のうわさが流れる。

この噂を聞いて怖くなったのどかの身に、果たしてその日の夜、吸血鬼が襲い掛かります。

心配して後をつけていたネギが魔法を使って彼女の身を救うが、吸血鬼も魔法で対抗する。

そして、その正体は、3−Aの生徒で出席番号26番、Evangeline.A.K.McDowellであった・・・。


評価

★★★★☆


感想

 麻帆良学園の春休みは終わり、今回から新学期に突入です。
初回から、魔法使いだと散々噂されてきたエヴァをメインにした、前後編の前編です。
前回持ち出されたパートナーの話は、ネギ自身はまだそれを考えるには早すぎると考えている様ですが、周りの状況が否応無しに、ネギのパートナー探しの土壌を作り上げていることは、言うまでもありません。

 アスナたちが電車から飛び出す見開きの2ページには、かなりの数の新3年A組の生徒がいることが確認できます。
千雨が、走るのはバカバカしいとばかりに、電車の中でため息をついているのと、美空がクリスチャン姿なのが、特に目に付いたところです。
ただ、美空に関しては、彼女だという確証はありませんが、今回彼女がつけているロザリオと、13時間目の芝生のパーティーの彼女の姿(これも確証なし)と照らし合わせて、合わせ技一本ということで判断してみました。

 麻帆良学園の場合、使う教室は3年間ずっと一緒で、表札だけが変わる、というシステムのようです。
これで、(地縛)霊ではないかと噂されている相坂さよも、無事3年A組に進級できるということですね。

 今回の見所は身体測定・・・などではなく、やはりエヴァです。
千雨のように、クラスに溶け込もうとしない、というわけでもなく、だからといって、一緒にバカ騒ぎしているでもない彼女の存在感は、希薄な様で濃厚です。
高畑先生が、困ったときには相談しないさいとネギの名簿に書いてある上に、1時間目のカラーで魔法使いであるらしいという想像から、比較的友好的なキャラなのだろうかと思っていましたが、今回の話を見ると、どうやら違うようです。
むしろ逆の、ライバル的な関係なのかもしれません。
ネギも、彼女の視線で射抜かれたときに、ぞっとしていたようですし。

 それはそれとして、なんだかんだ言っても今回はやっぱり身体測定に関して触れないわけには行きません(笑)。
とは言え、
「で では皆さん 身体測定ですので・・・・ えと あのっ 今すぐ脱いで準備してください」
とネギがセクハラ寸前の際どいセリフを言ったのが無性に面白かっただけなのですが。

 あとは、のどかの怖がり方がかわいいなと思ったぐらいでしょうか。
吸血生物の話を聞いてガタガタブルブル震えてたのもいいですが、桜通りを1人で歩く場面で、歌を口ずさむのですが、風で桜の木が揺れるだけで「こわっ・・・」と言うのが、とてもよかった(おもしろかった)です。

 その後の展開は、エヴァがのどかを襲い、それをネギが救い、果たしてこれからどうなることやら・・・と言った感じです。
今回は、なかなか燃える(≠萌える)展開で、次回への期待も大きいことから、思い切って五つ星(後に四つ星半に変更)にしました。
どうも薬品を使って魔力を増幅させているフシがあったり、ネギ(とその父)との関係など、エヴァに関する謎は深まるばかりですが、来週を期待して待つことにしましょう。

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