3時間目「おフロでキュキュキュ」



あらすじ

ネギのところ(あすなたちの部屋)に、のどか達が授業の質問をしにやってきた。
そこにあやかも乱入するが、騒がしい彼女達にしびれを切らしたあすなに、つまみ出されてしまう。

しばらく風呂に入っていなかったフロぎらいのネギは、あすなに無理矢理大浴場に連れて行かれてしまう。
いやいや身体を洗われていたネギもあすなの苦学生ぶりを耳にして、彼女のことを見直すことになる。

ここでクラスメイトが風呂に入りにやってくるが、ネギと一緒にいるところを見つかっては面倒だからと、あすなはネギもろとも隠れてしまう。
話に参加できない2人を尻目にクラスメイト達はネギを賭けて、胸の大きさを勝負する事になる。

あらゆるイミで中学生離れした彼女たちと、その能天気さを横目に大浴場を抜け出そうとするあすなとネギだが、つまずいて転んでしまい、一緒にいるのを見つかってしまう。
パニクったネギはとっさに魔法を使ってあすなを勝者にするために胸を膨らませようとするが案の定失敗して、彼女のスクール水着はだめになってしまいました。

こうして不機嫌になったあすなは、トイレにこもってしまうのであった。



評価

★★★★(四つ星)



詳察

扉絵にはあすなとこのかのプロフィールがあって、ちょっとお得です。
あすなたちが住む学生寮の構造が明らかになりました。
全寮制でした。
すごくいい建物だよなぁ。
風呂も豪華だし。

英語の授業の質問(という口実を作って)にやってきたのどかとハルナと夕映。
ちょっと照れてるネギがかわいらしいです。
やはりというか何と言うか、ネギの中では、のどかの印象度はかなり大きいようです。
ついで扱いされているハルナと夕映がちょっとかわいそうな気がしますが。
まあでもそれは私の主観であって、ハルナと夕映は引っ込み思案なのどかにアクションを起こさせるために一緒についてきているのだから、それでもいいのでしょうが。

プロフィールには、嫌いなものに勉強とあったあすなですが、それでもちゃんと勉強してるのは偉いと思いました。
嫌いなものには一切手をつけない私にとっては、尊敬に値します。

のどか達の勉強会に、ネギとあすなの同居を聞きつけたあやかも乱入。
この時のあやかの慌てようは、すごいです。
あやかはネギのこととなると、いちいち騒がしくなります(笑)。

このかは来るもの拒まずの態度ですが、それとは対照的にあすなは神経過敏になって、勉強会を宴会と断罪して全員つまみ出してしまいます。
このあたりが、あすなが暴力的で無法者と呼ばれる所以なのでしょう(笑)。

あすなはハナがよく利くようで、ねぎが来日以来風呂に入ってないことに気付きます。
気付くあすながすごいんだか、気づかない他の人達が鈍いんだか、微妙なところです。
そしてここで、ネギがフロぎらいであることが判明。
日本人以外は、ゆっくり湯船につかるようなことはあまりしないらしいですからね。
ま、ゆっくりと日本文化に慣れてください。
ねぎが風呂は嫌いだと言ってごねるのを見てキレたあすな(沸点低いなぁ)は、無理矢理ネギを大浴場に引っぱっていきます。
あすなに泣かされるネギは、もはや板についています。
ネギかわいすぎです。

さて、ここの大浴場、無駄に豪華です。
さすがに自慢するだけあります。
これを見てると、今は懐かしい札幌テルメ(ローカルネタ)を思い出します。
ネギに対して赤ちゃん言葉をも駆使して立ち向かうあすな。
恰好よすぎです。
今更だけど母性本能をくすぐるんだろうな、ネギは。
なしてそこまで風呂を嫌うのか・・・ネギはやっぱり不思議です。
でもなんだかんだで大人しく洗われているのを見ると、あすなのことをかなり気に入っている様子ではあります。

実はネギは9歳である事が判明します。
数え年で10歳とのこと。
秘密を小出しに明らかにしていくネギ。
食えない男です(笑)。

自分の秘密を1つ明らかにしたネギに呼応するように、あすなもネギに1つの秘密(でもないが)を明かします。
あすなには両親が小さい頃からいなくて、その頃からこのかのおじいちゃんである学園長に世話をしてもらっていたが、迷惑を掛けたくないと思い、バイトをして学費を払っているとのこと。
この話に感動するネギ。
暴力的で無法者というあすなに対する認識を、ちょっぴり改めます。
あすなは寂しがりやなんだろうか。
そうなんだろうな、きっと。
だから、高畑先生みたいな、守ってくれそうな人にあこがれるんだ、うん。

ここでクラスメイトが大浴場に乱入してくるのはお約束。
あすなはネギと一緒に隠れます。
この隠れるという動作は、赤松作品のお約束ですが、「後から行く」と言ったこのかの言葉を忘れたのでしょうか。

「風呂は命の洗濯ねー」とか言っているハルナは、ちょっと年寄りくさいです。
そのハルナがのどかに、ネギが相部屋になれるように頼もうかと言った時ののどかの照れようがかわいいです。
そして、ネギに関しては張り合わずに入られないあやかが、ネギを立派に育てたいという欲望を持っていることが判明。
やっぱりネギを見てると母性本能がくすぐられるんだ。

夕映が「胸が大きい方が母性的とは言える」という学説を発表。
そうだったのか・・・。
ついでに、意外にもハルナの胸が大きい事が判明。
自称完璧なプロポーションを誇るあやかは、当然張り合います。
ここで楓が登場。
初回から背が高いと思っていたけど、やっぱり高かった。
180か・・・。
続いて千鶴、和美、風香、史伽、真名が登場。
みんな色んなイミで、中学生離れしています(あやかも含みます)。
母性学説を打ち出した夕映が、学説を拡大解釈して、ネギ争奪戦へと彼女たちを引き込みます。
あるものは宿題をやってもらうため、またあるものは文字通りネギを自分のものにするために、終わりのない闘いに引き込まれていくのです(違)。
さらに美砂、円、桜子、鈴音、菲、エヴァ、刹那も参戦。
風香や史伽は今後の成長に期待しているようですが、成長しなくてもいいですよ(爆)。
エヴァも冷静につっこんでいますが、人のことは言えてないのが笑えます。

闘いは混迷を極めると思われましたが、あすなが飛び出してしまった事で状況は一変します。
よりにもよってあすなは、転んだついでに半裸のネギを押し倒した恰好になってしまいました。
当然黙っていないのはあやか。
今回はさすがのあすなも、あやかのあまりの勢いに気圧され気味です。

ネギは胸の大きな人が嫌いなのでしょうか。
いや、あすなのことが好きなのでしょうが。
パニクったネギは、あすなの胸を大きくしようという暴挙に出ます。
呪文を唱えると、あすなの「胸のあたりにある何か(笑)」がみるみるうちに膨らんでいきます。
あすなの胸が膨らんだ瞬間のあやかの驚きようには、凄まじいものがあります。
結局桜子の裁定で、あすなが勝者に決定します。
が、ここで終わらないのは当然のお約束。
あすなの胸のあたりにある何かは、しずな先生の大きさを越えて膨張を続けていき、ついには破裂してしまいます(爆)。
それにしてもこの「胸のあたりにある何か」は一体なんなのでしょうか。
本当に乳房が膨らんでいたら、血の惨劇が展開されるでしょうし・・・
まさか、スクール水着にあすなが密かに忍ばせておいた胸パットが膨らんだとか・・・(笑)
何はともあれ、今回もあすなは、苦学生なのにネギに水着をだめにされてしまったとさ。
ご愁傷様でした。

騒動が終わり、部屋に戻ってネギにあたるあすなですが、ネギに「あすなさんと一緒の方が良かった」と言われると、さすがに鉾を収めてしまい、トイレにこもってしまいました。
こういうところを見ても、あすなは寂しがりやなんだなという感じがします。
ネギは、あすなに姉の面影を重ねているだけなのだろうか。
そこらへんは、これからの見所なのではないかと思います。
そして、どうしてネギがあれだけやって魔法使いだってばれないのかも、不思議な点の一つだったりします。
これからの解明に期待です(されません・笑)。

今回の評価は四つ星。
毎回毎回五つ星をあげてたんじゃ、評価してる事になりませんからね。
四つ星だからって、つまらなくなったということではなく、相変わらず思った以上の展開を見せてくれました。
少し気になったのは、龍宮真名の苗字の読み方。
あの出席番号から言えば、「たつみや」になるはずですが、本誌では「りゅうぐう」となっていました。
そんなことを言ったら、Evangeline.A.K.McDowellや、ZazieRainydの読み方も不詳ですが。
実際はどうなのでしょうか。
ついでに言えば、登場人物紹介ではもう直しましたが、「那波」の読み方を今まで間違えていました。
本当は「なば」ですが、「ななみ」と読んでしまっていたというものです。
赤松先生の日記には、ラブひなとデジャヴを感じるかもしれないと書いてありましたが、そんなことはなかったです。
来週も楽しみです。


補足・・・後日、ZazieRainyd→ZazieRainydayだったことが判明。なるほど。

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