4時間目「キョーフの居残り授業!」



あらすじ

ネギは、あすなの助けになりたいと色々画策するが、うまくいかない。
そんな折、あすなが英語の補習メンバーに入っているのを見て、勉強面でなら助けられると思い、彼女たちへの補習を引き受けることにする。

しかし、あすなの英語力は壊滅的であり、それを本人が気にしはじめたところで、高畑先生が現れる。
高畑先生に軽蔑されたと勘違いしたあすなは逃げ出すが、ネギの秘めたる目標を聞いて、彼の夢に少しでも協力するために、しっかり勉強することを決める。



評価

★★★☆(三つ星半)



詳察

今週の扉絵はのどか、ハルナ、夕映の3ショットと、彼女たちのプロフィールでした。
バックになっているのが噂の図書館島のようです。
ここで、のどかのプロフィールに注目。
嫌いな物:男の人
ちょっと意外だったので、記しておきました。

あすなが配っている新聞は、「毎朝新聞」でした。
新聞配達の雰囲気は出てますが、休んだ人の代わりもやるなんて、あすな、偉すぎます。
普通の住宅街を配達するのなら、5時の配達開始はちょっと遅いかもしれません。
一体どのような区域を担当しているのでしょうか。
気になります。
あと、新聞配達にスカートはちょっと辛いものがあると思います。

今回ネギは、いきなり杖に乗って空を飛んであすなの前に現れます。
それを見てびびるあすな。
ネギの魔法使いらしいところを見て、驚いています。
ネギは、あすなの新聞配達を手伝おうとして、あすなを一緒に杖に載せますが、飛べません。
これをあすなの体重が重いせいだと言ってしまうネギ。
しかも「120sくらい?」とか言っちゃってます。
言ってはいけないことをネギは言ってしまいました(笑)。
レディーに向かって体重と年齢に関係する言葉を発してはいけないと、誰からも教えてもらっていないのでしょうか。
とにかく、この件はネギが一方的に悪いので、何故か朝早くから大量に出されているゴミの山につっこんでしまっても弁護の余地はありません。

その後も、頑張っているあすなを助けようとして、ネギは配達が終わって朝シャンしてるあすなの身体を洗ってあげようと試みますが(オイ!)、当然あすなに追い返されます。
あすなも自分が見られるのは嫌なようです(当然じゃ)。
しかしそれでも助ける事を諦めきれないネギは、魔法を使ってブラシや石鹸を遠隔操作することで、あすなの身体を洗おうとしますが、当然あすなは怒ります。
ネギは根本的な問題に気付いていないようです。

あすなを助けようとしてもうまくいかないネギは、激しく落ち込んで、教師としてやっていく事に不安を覚えます。
ですが、自分の魔法の杖を見て、再びやる気を燃え上がらせます。
そんな時に(久々に)しずな先生の登場。
高畑先生に預かっていた、「2―A居残りさんリスト」をネギに手渡します。
この居残りさんリストに掲載されていたのは、綾瀬夕映、神楽坂明日菜、古菲、佐々木まき絵、長瀬楓の五人でした。
この五人の出席番号はそれぞれ、4番、8番、12番、16番、20番となっており、実は皆4の倍数だったりします。
このような細かな遊びに気付くと、無意味に楽しい気分になります(笑)。
リストを手渡したしずな先生が、最後にネギにしっかり指導するように釘を刺したあたりもミソです。
実習生としての真価が問われている事に気付き、ネギは少し考えますが、英語ができなくて困っている生徒達(主にあすな)を助ける事が、本当に彼女たちの役に立つということなのだと気付き、気合が入ります。

放課後、早速ネギは彼女達を集めます。
夕映曰く、2―Aのバカレンジャー(自分で言うなよ・笑)である5人を改めて紹介しましょう。
バカレッド:あすな
バカイエロー:古菲
バカピンク:まき絵
バカブルー:楓
バカブラック:夕映
なんとなく色のイメージが結びつくのがなんとも言えず面白いです。

勉強ができないことに対して開き直るあすなに、ネギは高畑先生を持ち出して黙らせます。
先生として、ネギはちょっと賢くなったようです(笑)。

手始めに5人に対して6割以上で合格の小テストを実施しました。
夕映はあっさりクリア。
夕映にのどかの口調が伝染してます。
夕映の勉強が嫌いだという主張に、私と近しいものを感じました。
残りの4人はだめだめですが、あすなは特にダメでした(笑)。

その後、ネギの的確な指導によって楓、菲、まき絵は居残りをクリアしますが、相変わらずあすなには進歩が見られません。
勉強はできないけど、プライドは持っているあすなにネギも色々フォローしようとしていますが、実はあまりフォローになっていません。
フォローの中で、ネギが3週間で日本語をマスターできたと言っていたのには驚きました。
いかにも漫画チックですが。
あすなが屈辱に感じてしまうのも、仕方ないかもしれません。

ネギが親切丁寧に指導するものの、何回テストをしても一向に点数が上がらないあすな。
すっかりへこんでるあすなの所に、ネギの調子を見に高畑先生がやってきました。
相変わらず全くあすなの想いに気付いていない高畑先生に痛いところを突かれて、完全に落ち込んでしまったあすなは、逃げます(笑)。

逃げるあすなを、魔法の杖に乗って追いかけるネギ。
赤松先生は、よく追いかけっこをさせる漫画家です(笑)。
でもそれより気になったのは、学校の中であんなにおおっぴらに魔法を使って、どうしてばれなかったんだろうということだったりします。
きっと、相当遅くまであすなは居残りさせられていたんでしょうね。
結局この二人、海沿いまで自動車なみのスピードで追いかけっこを続けます。
あすなが疲れているのは分かるけど、飛んできたはずのネギまで疲れ切っています。
魔法を使うと疲れるのでしょうか。

追いかけっこに一段落がつくと、あすなはネギに、どうしてそんなに一生懸命に修行をしているのかと聞きます。
その問いにネギは、自分が憧れている最強の魔法使いである、「サウザンド・マスター」を目指している事を打ち明けます。
幼いネギが目標を立てて、それに向かって突き進んでいるのを聞いたあすなは、そんなネギの頑張りに協力してあげたいと思い、ネギにちゃんと勉強することを誓います。
が、やっぱりそんなにすぐに勉強ができるようになるわけではなく、結局いつもと大して変わらない結果しか出せないあすなでありました。

今回は今までのテンションを少し抑えており、その分勢いも抑え気味だと感じられたのでなので、評価は三つ星半です。
しかし、連載をしていく上では、今回のようなしっかりとしたキャラの土台を形成するような話がなければ、面白いストーリーは作れません。
ですから、本当はもう少し高い評価を上げたいのですが、単発の話としての評価となると、こうなってしまうのです。
どうやら次回からは前後編の尺の長い話になるらしいので、注目しています。

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