50時間目「このかのために・・・・」


あらすじ

 白髪の少年の動きを封じてホッとしたのも束の間、千草は既に巨躯の大鬼「リョウメンスクナノカミ」の召喚を完了していた。

 ネギは怯まず最強魔法で応戦するが全く効果はなく、ついに彼の心身は極限にまで追い詰められる。

 アスナと刹那を仮契約カードの力で召喚するものの、復帰してきた白髪の少年が相手では、逃げるのが精一杯。

 この窮地に、このかを救うため意を決して自らの正体を明かした刹那に、アスナはやさしい言葉をかけるのであった。


評価

 ★★★★


感想

 ネギたちの必死の反撃もむなしく、巨躯の大鬼「リョウメンスクナノカミ」が復活。
ネギの最後の抵抗も不発に終わり、責任を感じた刹那は「あの力」を発動させて・・・・

 相変わらず面白さの的を外さない展開と確かな画力。
それに加えてアクションパートでは、膨大に撒かれ高速で回収されていく伏線が物語を単調なまま終わらせない要因になっています。

 こうやって考えてみると、アクションでも・・・というよりアクションの方が読者人気が出るというのも納得できるというものです。
個人的にはラブコメパートの方が好きなので評価は抑え目ですが、こればっかりは好みの問題だからいかんともしがたいです。
むしろ抑え目な評価の方が、一般読者からすれば「適正」なのかもしれませんね。
うーん、難しい。

 今回のハイライトは、刹那が自分の秘密(=人外の存在であるということ)を告白し、アスナがそれを受け止めるシーンに尽きます。
ネギ一人では受け止めきれなかったかもしれないし、このかがいる前では刹那が告白できなかったかもしれない。
そういう意味で、この場面のアスナの存在は非常に重要でした。
漢気に溢れています(^^;
このシーンはかなりお気に入りです。
でもきっと、この場面で大きく株が上がるのは刹那だと思います。
アスナはつくづくメインヒロインとして損な役回りだなぁ、と思うわけです(^^;

 次週、呪いの精霊をだまくらかしてついに「あの人」がやってくる!?
呪いの制約から解放された、彼女の真の実力が垣間見られる・・・かも。
あと90秒、頑張れネギ!



チェック事項

・「バーカバーカ」・・・カモ君、ガキですかあなたは(笑)
・楓・・・コタロー君相手に余裕の勝利。
・リョウメンスクナノカミ・・・でかっ!
・1丈・・・約3メートル。
・雷の暴風・・・現状のネギの最強魔法も、全く効かず。
・「仮契約カードのまだ使ってない機能―」・・・まだありましたか(^^;
・月詠・・・どうにも刹那とはまともに戦えない運命にあるようだ。
・「あの可愛らしい先生を助けに!」・・・「可愛らしい」って・・・面白いです
・「神鳴流に飛び道具は効きまへんえー」・・・だから光学兵器も効かなかったのか(^^;
・ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト・・・白髪の少年の呪文始動キー。
・やっぱり・・・西洋魔術師なのね。
・刹那の「あの力」・・・背中に羽根が生えるとは・・・・
・アスナは・・・触るのはいいとして、嗅ぐなよ(^^;
・「こ この声は!?」・・・外見年齢10歳のオバちゃんの声だ、多分。
・「あと一分半持ち堪えられたなら〜」・・・結構酷な要求だけど、アスナと一緒に契約執行90秒、頑張れネギ。

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