68時間目「嵐の夜の訪問者」


あらすじ

 665号室にやってきた謎の訪問者ヘルマン卿は、小太郎と、彼が奪った瓶に、異様な執着を見せる。

 最初から話し合いの余地はなく、実力行使の末、立ち塞がった千鶴を連れ去っていくのであった。

 異変に気付いたネギが駆けつけた頃には、魔法の秘密を知る生徒達は人質として拉致されており、ヘルマン卿は解放の条件に、世界樹のステージでの決闘を提案する。

 何とか無事だった小太郎が、千鶴を巻き込んでしまったことを理由にネギとの共闘を持ちかけ、ここに、対ヘルマン卿の共同戦線が、成立したのだった。


評価

 ★★★★


感想

コタロー君、あんたおバカだよ・・・

 め言葉ですよ(えぇ!?)
不穏なムードで始まるかと思いきや、やけに紳士的な態度であやかと接する訪問者。
しかしそれも束の間、差し出された花の匂いで、彼女は気を失ってしまいます。
雪広あやか流、披露できず。
 
 て、665号室に土足で上がりこんできたこの訪問者の正体と、コタロー君との接点が、ようやくうっすらと見えてきました。
まず、彼の名前はヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン卿といい、自称没落貴族ですが、ただの人間ではない模様。
彼が小太郎から奪還しようとしている瓶というのは、6年前にスタン爺さんが使用した「封魔の瓶」のことでしょう。
前回従者と思しき水溶性幼女が口にした「6年ぶりのシャバだし・・・・」と併せて考えると、そこまでは想像がつきます。
それに、改めて6年前の回想部分を読み返してみると、封印された魔物のシルエットには、紛れもなくあの印象深いヘアスタイルが(^^;)
残る問題は、小太郎がなぜ彼の正体に気付き、瓶を奪うことができたのか、そこに集約されます。
この辺りは、修学旅行編からも尾を引いてると思うのですが、どうでしょう。
それと、仔犬になった時、どこに瓶を隠してたのかも、気になるところではあります(笑)
根本的には6年前、なぜネギが「仕事」で狙われることになったのか、という疑問があるのですが、それはもう少し大きな問題なので割愛。

 方で、ネギと親しくしている(魔法を知っている)3-Aの生徒達が、次々と消えてゆきます。
特に刹那のはひどいっす。
このかが裸で歩いてきます(笑)
そりゃ彼女でなくても狼狽しますって(^^;)
結局いいように遊ばれて、抵抗する間もなく連れ去られてしまう刹那なのでした。

 鶴姉さん、肝が据わってます。
楓との戦いで学んだらしい影分身を駆使しつつ戦うもヘルマン卿に敗れてしまった小太郎君の窮地を、ビンタで救います。
最強伝説は伊達じゃありません。
そんな彼女も、異変に気付き駆けつけたネギの目の前で、連れ去られてしまうのですが・・・

 ギと小太郎、約半月振りの再会です(短っ)
記憶を取り戻すなり「勝負や!!」とか言い出すコタロー君のおバカっぷりが、今回のベストカットです。
なりゆきとはいえ、自分のせいで無関係の千鶴まで巻き込んでしまったことを反省した小太郎は、ネギに共同戦線を持ちかけます。
こういう燃えな展開、いいですね。
どうせなら一緒に萌えな展開で、仮契約しちゃえばいいのに(マテや
それはともかく、この二人が組んだら、どんな戦いを見ることができるのか、楽しみが一つ増えました。

 いの舞台は世界樹のステージ。
そこに囚われた乙女たち・・・はいいんだけど、何でアスナまでハダカなんだ(笑)
・・・なんて些末な事を気にしながら、この先に待っているであろう熾烈なバトルに、期待をかけます。


共同戦線、惜しげもなく

・今週のあやか嬢・・・隙多すぎで、あっさり気絶というのが、いかにも彼女らしい。
・「今 何かの気配が・・・・気のせいか?」・・・ステルス作動中。
・このかストリーキング・・・びっくりしたよ。
・刹那の弱点・・・調査済。
・「ちょっと僕外見てきます」・・・ちょっとした誤判断。
・「「瓶」を渡してもらおうかな?」・・・瓶、瓶と・・・(66時間目を再読)あー、これか(笑)
・「失礼ですが」・・・ちづ姉、いいこと言った。
・「おや これは失礼お嬢さん」・・・挨拶や名乗りをすればいいというわけではない。
・「クロゼットも弁償するよ」・・・弁償は魔法界の基本ルールらしい。
・ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン卿・・・長いよ。
・「何か願いごとはないかね」・・・どういう話の展開だよ(笑)
・「間に合ってますわ」・・・いい答えだ。
・コタロー影分身・・・6人、と( ..)φメモメモ
・「狗神!!!」・・・出ないんだってば。
・「おじさんびっくりしちゃったよ」・・・面白いことを言う。
・「恨まないでくれたまえ」・・・ぴよこですか、違いますか、そうですか。
・千鶴ビンタ・・・ちづ姉最強。
・「パフ〜」・・・口の中焦げるって(^^;)
・「子供にし対してすることではありませんわ」・・・そりゃそうだ。
・「君にも一緒に来て頂くことにしようかな」・・・夏美は放置。
・「私と一勝負したまえ」・・・6年前からネギが標的にされる理由って一体・・・
・「キャハハ」・・・つまり、水溶性幼女が、ゲートの役割を果たしている、と( ..)φメモメモ
・「お前はネギ・・・・ネギや・・・・」・・・思い出した。
・「そや ネギ 勝負や!!決着つけよーぜ!!!」・・・ダメだこいつ(笑)
・「のどかとか夕映とかいう姉ちゃんはともかく」・・・ビブリオンを侮っちゃいけない。
・「この瓶なんやけど・・」・・・どういう隠し方だ(^^;)
・「この瓶は・・・・?」・・・心当たり、アリ。
・「ほな共同戦線やな 勝負はおあずけや!!」・・・意外なタッグ。
・「そんなん お前 男なら接近戦に決まっとるやん」・・・単純な奴。
・「う〜ん そうかなあ・・・・」・・・こっちは考えすぎ。
・「小太郎君って油断が多いよね」・・・それもそうだし、語彙も少ないのではないかと(笑)
・ネギと小太郎・・・面白いコンビでは、あります。
・世界樹のステージ・・・この学校は、何でもあるな・・・
・巻末コメント・・・久々にディアブロ(ネットゲームの始祖)をやったら、懐かしくて幸せな気分になってしまいました。
・微妙にささやかな幸せだな(^^;)・・・と、無理やりつっこんでみる。

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