71時間目「ネギの選択」


あらすじ

 暴走故の窮地に陥ったネギを救ったのは、小太郎。

 水牢を脱出することができたのは、少女達の心。

 ヘルマンを撃退したのは、二人のタッグ。

 開けていくのは、みんなの未来。


評価

 ★★★☆


感想

悪魔を悪たらしめる者は、悪魔ではなく召喚者である。

 かったようなことを言ってみます。
色々あった「ネギの選択」編(たった今命名)も、今回で一段落です。
ネギが選んだのは、魔法「拳」士。
血は争えません。
バトルの最後に繰り出したコンボ、しっかり決まっておりました。

 段落ついたとは言ってみたものの、実際のところ物語の山場になるであろう背景が明らかになることは、ありませんでした。
それは例えば、サウザンドマスターの消息であったり、ヘルマンを召喚した者に関する情報といった類のものです。
まあ、少しでもたくさん読みたい人にとっては、そう簡単に明らかにされても困るのですけど(^^;)
半歩前進でゆっくりと読ませてもらえるのは、ありがたいことです。

 て、冒頭に戻りましょう。
ヘルマンの挑発にキレて、すっかり我を失ってしまったネギ。
強大な力と引き換えに判断力が低下し、危うくヘルマンの餌食になるところでしたが、間一髪のところで小太郎に救われます。
ネギに戦闘時の未熟さを説く小太郎。
そんな二人を見て、思わず微笑んでしまうヘルマン。
彼はホントに、活きの良い若者が好きなのだなと実感。
ネギとコタローは改めて、共同戦線で立ち向かうことを確認しあいます。
凸凹な二人ですが、ラストはしっかり決めてくれるでしょう。
何より少年漫画ですし(笑)

 方、水牢組の悪巧みも佳境に。
エヴァの別荘で習った初歩魔法「火よ灯れ」を、中の誰か一人でも発動させることができれば、あとはこのかの魔力に引火して燃え盛るというもの。
この際、「カモ君は易しい魔法も使えないんですね」といった類のツッコミは野暮です、不可です。
みんなの心が一つになれば、エヴァの別荘の中でさえ誰も使えなかった魔法でも使うことができるのです。
そして、見事に脱出成功。
夕映とのどかが封魔の瓶でスライムを封じ、このかは刹那を、クーフェは千鶴を救い、和美はアスナの首にかけられた転移装置(ペンダント)を剥ぎ取ります。
特に、夕映とのどかが封魔の瓶を使う展開には燃えました。

 れでネギの魔法も使用可能になり、完全に形勢は逆転。
彼が使うのは、父が好んで使った連携に、中国拳法をミックスしたもの。
いやはや、土壇場で力を発揮させることができるのは、羨ましいものです。
ネギ一人では作るのが骨のヘルマンの隙を作った小太郎の功績も、もちろん見逃せません。
「油断しない」彼を見ることができました。

 界によって締め出されていた、内心ハラハラ、半ばオロオロ(笑)のエヴァ(と茶々丸)も一安心。
楓も近くまで来てたのですが・・・参戦が見られなくて、残念です。

 果的に「導く者」の役割を担ったヘルマン卿。
ネギの仇だったりもしますが、ネギ自身そう思っているように憎めない人間(悪魔だって)です。
前回のキレっぷりからして、今回ネギが冷静に判断することができたのは少々驚きですが、それほどまでにヘルマンが上手に導く者の役割に徹したということでしょう。
彼が何故これほどまでにネギに思い入れているのか、色々と想像はできますが、小さな、そして興味深い謎の一つを残して、自分の国に還っていきました。
ヘルマンの口から発せられた、ネギの「9つ目の戦闘用呪文」の存在も、気になるところです。
このかの治癒術師としての可能性に言及したのは、6年前のせめてもの罪滅ぼしということでしょうか。
やはりヘルマン、サービス精神旺盛です。

 いのあと。
ボケーッとしてるネギ君ですが、このかの能力でも治せない痛みがあるようで。
気になるではないか(笑)
そんな彼に無頓着にツッコミを入れられるのが、そのまんまの意味でガキなコタロー君の強み。
彼はネギと同年代のいい友人(悪友)になれそうなのですが、このまま居座るのかどうかが気になるところ。
そろそろ主人公以外の男性キャラが居ても問題ないように思うのですが、どうでしょうか。

 回からは新シリーズ&重大発表。
重大発表と言えばやっぱり・・・

2人ともガキってコトで

・ネギ暴走の末の窮地・・・これが若さか。
・レスキューコタロー・・・おー、役に立ってる。
・「あ・・・・う・・・・」・・・自分が怖い。
・「アホかーっ」・・・ポギャンと殴るコタロー君。
・「いくら力があってもあんな闇雲に突っ込んでったら返り討ち喰らうんは当たり前や!!」・・・当たり前や。
・「ガキ!!」・・・お前もな(^^;)
・「火種ができさえすればこのか姉さんの力で燃え盛る!」・・・そういうものなのか( ..)φメモメモ
・「プラクテ・ビギ・ナル・アールデスカット」・・・実際は誰か一人が発生させたものだとしても、こうやって力をあわせて出したように見える展開は、燃えます。
・「ひゃあっ」・・・引火。
・「しまッタ」・・・うわー、役に立ってねぇ(^^;)
・脱出・・・うまく隠れてます(何が)
・「お待たせアスナ♪」・・・ペンダントを剥ぎ取ったのは、和美でした。
・しかも・・・「たぷんっ」のオマケ付き。
・封魔の瓶・・・のどかと夕映でも使えるんだ( ..)φメモメモ
・しかしまぁ・・・スライム3人衆、大浴場が最大の見せ場だったなぁ(笑)
・「今だ!!ネギ君」・・・和美、キマってます。
・「とっておきのやつがある!」・・・ネギはネギで、見得を切りるのが好きです。
・「私の狙いは・・・・ネギ君唯一人だよ!!」・・・あくまでネギに固執するヘルマン。
・「こっちが本体や おっちゃん」・・・が、それ故に。
・「魔法の射手雷の一矢!!カク打頂肘!!!」・・・魔法拳、みたいな?
・「雷の斧!!!」・・・ここ一番でコンボ炸裂。本番に強いタイプ、羨ましいですな。
・「・・・・ふん 乗り切ったようだな」・・・またまた〜。
・「内心ハラハラ 半ばオロオロ」・・・だったくせにw
・茶々丸・・・名解説者。
・「ニンニン」・・・楓とエヴァか・・・
・「ぼーやの潜在力を見れたのは思わぬ収穫だったよ」・・・見てどう生かすのかが微妙に気になるところ。
・「・・・・君達の勝ちだ」・・・何となく余力が残ってるような気がしないでもないが。
・9つ目の戦闘用呪文・・・なんと思わせぶりな(^^;)
・「君が復讐のために血のにじむ思いで覚えた呪文だよ」・・・あまり想像つかない情景ではあります。
・「トドメは・・・・刺しません」・・・つい先ほどキレた反動か、随分冷静です。
・「やはり私は全くの悪人かも知れぬぞ 何せ悪魔だからねぇ」・・・自虐的変態悪魔貴族ヘルマン。
・「君はとんだお人好しだなぁ」・・・同意で。
・「成長した彼女の力をもってすればあるいは・・・・」・・・結構気にしてるらしい。
・「いずれまた成長した君を見る日を楽しみとするよ」・・・また来るのか(^^;)
・夜が明けて・・・朝なのにたそがれるネギ君。
・「シャキッとせえー」・・・やっぱりポギャンと殴るコタロー君。
・「脱走したの今回の件でチャラになったわ!!」・・・なし崩し的に。
・「僕・・「魔法剣士」にすることにしたよ・・・・」・・・ようやく決定。
・まあ・・・割と想定内ではありましたが。
・「そうと決まれば早速勝負や!!!」・・・コイツは・・・(笑)
・このかのアーティファクト・・・って、結局何なんですかね?
・「ズキズキと・・」・・・心が痛い、らしい。
・「小太郎君 用事済んだんだし京都帰りなよーっ」・・・ひどっ(^^;)
・次号重大発表!もしかしてアレか!?・・・ガチャポン化だったりしたら、逆に面白いんですけども。

・巻末コメント・・・来週、大発表があります。(※良いニュースです。)
・突っ込んでみよう・・・やっぱガチャ(以下削除)
・ところで・・・ガチャポンって、ガシャポンとも言いますよね?(関係無し)

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