74時間目「実は ずっといました」



あらすじ

 存在感が薄すぎて今までほとんど誰にも気付いてもらえなかった3−Aの地縛霊、相坂さよ。

 ネギ先生が気付いてくれた?のを機に、友達を作ってみようかな、と一念発起。

 ・・・したはいいものの、なまじ見えない分、クラスメイトには怖がられてしまうばかり。

 彼女のあわや除霊というピンチを救ったのは、ネギ先生と和美のまっすぐな目と、あたたかい手、でした。


評価

 ★★★★


感想

ガッツがたりない

 番は唐突にやってきました。
いや、前回の多数決で人数のうちにカウントされていたので、「唐突に」という表現は、適切ではないのかもしれません。
が。
今までセリフどころか出番すらなかったキャラが取り上げられるあたり、やはり学祭は特別な舞台です。
実はずっといた出席番号1番相坂さよ、出番です。

 霊は存在感が無くてナンボだけれど、彼女は、自分の存在感の無さを気に病んでいる様子。
たしかに、幽霊に存在感が無いのは必須技能だとしても、全く気付いてもらえないのでは、意味がありません。
50年以上も地縛霊を続けていて、霊能者にすら滅多に見つけてもらえないのは、この話を見ればわかるように、ガッツが足りないというか気合が足りないというか・・・
さもなければ、元々それほど現世(の人間)に執着が無いのにもかかわらず、あるいは既に未練なんてすっかり無くなってしまったにもかかわらず、何故か成仏できないでいるとか、そういう存在なのではないかと思われます。
それでも、長年にわたって常に一人きりというのは、未練や執着にかかわらず寂しいもの。
ネギが無意識で彼女を多数決にカウントしたことなど、自分のことを気付いてもらえるかもしれないという期待にも勇気付けられて、友達を作るために今年はがんばってみようと一念発起してみる”さよ”なのでした。

 れで結局空回りして大騒動になるのは、一種のパターンですね、私はこういうの好きです。
さよ、写真うつり悪いなぁ(笑)
今度は気合入りすぎ(^^;)
そんなこんなで結成された『相坂さよ』除霊討伐隊。
秘密兵器にチャネリング能力を持つ不思議少女(違)宮崎のどかを加えてさよの排除にかかる3−Aの生徒達の行動は冷静に読めば結構怖いことだったりもしますが、それは考えすぎというもの。
さらっとスルーするのが吉です。
学祭ですから。
のどかのアーティファクトに描き出されたさよの心の表象が妙にリアルなのは、面白いです。
これ絶対のどかの精神状態も反映されてます。
勿論さよが気合入りすぎなのもありますけども。

 、張り切りすぎてポルダーガイスト現象起こしてみたり、血文字(?)を書いてみたり、ゆーなに乗り移って意思疎通を図ってみたりするものの、結局全てが空回り。
ついにホンモノの除霊士(とは言っても真名と刹那だけれども)まで乗り出してきて、いよいよ事態は引き返しがたい方向まで来てしまいます。
2人に追い詰められながらも除霊されなかったのは彼女の執念とでも言うべきか、それとも2人が無能なのか(笑)
それはともかくさよの意思を正確に理解し、手を差し伸べたネギと和美によって、この騒動は収束へ。
「友達を作りたい」という強い意思に縛られなくなったさよは、また今まで通り、いつもそこにいるけど見えないクラスメイトへと、戻っていくのでした。
今までと違うのは、さよの中にある、和美とネギへの思い、ただそれだけです。

 ヴァも、さよの気持ちに気付いているなら最初から声かければいいのに・・・全く彼女らしい。

私がさよの絵を描くと、もれなくこのかの2Pキャラになります

・いきなりパンちら!!・・パン・・あれ?パンツじゃないよ?・・・この部分では久々に笑わせてもらいました。
・「いますよね?クラスに一人くらいそーゆー子って・・・・」・・・いるのかいないのかわからない子はまぁ、いるとして。
・「幽霊ですから・・・・」・・・幽霊がクラスにいたのは見たことが無いなぁ。
・「お化け屋敷かあ・・・・それなら私も少しは活躍の場が・・・・」・・・適任ではありますが。
・「どうせ見えないけど・・」・・・昔からずっとこんな具合に参加してると、気が滅入りそうな気がします(^^;)
・「相坂さん」・・・無意識って素晴らしい。
・『座らずの席』・・・席、動かさないこと。
・「あの・・・・うらめし・・うらめしや・・」・・・恨んではいけません。
・「それに私とっても怖がりで」・・・お化け屋敷で戦力になるのか不安になってきました。
・「最近は朝まで近所のコンビニやファミレスで過ごしたりしてます」・・・地縛霊・・・なのか?それは。
・「深夜のコンビニって何か安心しますよね」・・・うわぁ、ダメ幽霊だ(笑)
・美術部・・・アスナどこ?(ぇ
・「只今 友達募集中・・・・」・・・深刻です。
・「見えてる訳・・・・ないよね」・・・ガッツがたりない。
・「あのっ・・こっ・・こんばんはっ!!」・・・ガッツがたりない。
・「やっぱりダメか――・・」・・・ガッツが以下略。
・「足もないのに転んじゃうなんて」・・・高等テクニックです。
・「ネギ先生 私のことちょっとだけど気付いてる・・!?」・・・相坂さよ、微妙な存在感。
・「存在感なくてどんなお払い師や霊能者にも見えなかった私を・・・・!!」・・・ものすごい不可視っぷりです。
・「よ・・・・よーし 今年はがんばってみよう!! 私 お友達を作ります!!」・・・一念発起。
・結果・・・麻帆良スポーツトップ記事『3−A教室に「霊」再び!』
・新田先生・・・怒るのが仕事。
・「かつての教え子にパソコンに詳しいものがいるので、連絡を取って解析してもらうつもりだ。」・・・神戸ひとし、数日後に割とどうでもいい用件で新田先生から連絡を貰う。
・鳴滝姉妹・・・美砂と桜子に遊ばれてます。
・黒酢トマト・・・久々に変な飲み物登場。
・いや・・・先週の「エキス」も謎ではあるけれども。
・「こりゃ いっそ討伐隊でも作るかね――」・・・直後に実現させるハルナ、恐るべし。
・名簿・・・見られて色々不都合な文字はちゃんと消したのかが、気になります。
・ところで・・・名簿の写真を撮ったのは、誰なんでしょうかね。
・「私って写真写り悪いから・・」・・・そういう問題だったんだ(笑)
・ゆーなとハルナ・・・学祭期間に突入してから、コンスタントにテンション高いです。
・除霊銃・・・「封神」とか書いてあるんですけど(^^;)
・「バッチリ調べたよ」・・・没年1940年、と( ..)φメモメモ
・「兄貴 名簿の写真にだまされるなよ」・・・新聞の写真にだまされてるオコジョが一匹。
・のどかのアーティファクト・・・霊にも対応。
・「宮崎は霊とのチャネリング能力を持つ不思議少女だったのさ」・・・それはそれでアリです。
・「あなたも・・・・一緒に・・・こっちに・・・遊びましょう・・・ともだちに・・・のどかさん・・・うれしい・・・」・・・こっちに連れてきてはいけません。
・それと・・・某改蔵のUさんを彷彿とさせます、これ。
・「悪霊です やっぱりこの人悪霊ですぅーっ!!」・・・宮崎のどか、無類の怖がり。
・「がんばれ私!!」・・・ス○パーサイヤ人化してもいけません。
・結果・・・「ポ ポルダーガイストだーッ」
・朝倉和美・・・ひとり、周りとは別の理由で盛り上がる娘。
・「激写!!」・・・今日はいい仕事でした。
・誤解です・・・5回DEATH、ってオイオイ。
・「撃てー撃ちまくれーっ」・・・ゆーな蜂の巣。
・「わっ ホントに何かビーム出たぁ!?」・・・さすが超。
・「先生!先生ーッ」・・・テュポーン先生、お願いします。
・「うむ 仕事料ははずんでもらうぞ」・・・結構乗り気。
・「いいのかなー みんなの前でこんな・・・・」・・・学祭ですから。
・「そこだ」・・・本気です。
・「幽霊の姿を写真に収めたよ!!」・・・心霊写真の写りも、写真の腕と関係するらしい。
・「だが 我が魔眼からは逃れられん」・・・壊すのは得意ですから。
・「斬魔剣!!!」・・・今日はぱんつでした。
・さよ・・・伊達に60年以上幽霊やってません。
・「お 見える見える」・・・見えるんだ。
・「・・・・あ・・・・」・・・自己解決により日常に回帰。
・「無事・・・・成仏したようです」・・・こっちも自己解決。
・「今年は・・・・いつもより楽しい年になりそうです・・」・・・これからどうかかわってくるのか、私も楽しみです。
・「良かったな」・・・CDと掠る程度にリンク。

・巻末コメント・・・40GのiPODが一杯になってしまいました。昔の98は20MのHDDとかありましたね。
・ツッコむだけの知識がありません・・・とりあえず、時代の進歩は急速です。

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