84時間目「キスマシーン・ネギ!?」


あらすじ

 のどかの願いによって世界樹伝説が発動し、ネギに膨大な魔力が流れ込む。

 世界樹のコントロール下に入ったネギは、のどかに対しておとなのキス(フレンチキス)をするべく、その障害となるものを手加減無しに次々と排除していく。

 追い詰められたのどかの運命やいかに。

 一方、世界樹の秘密に近付きたい和美は、利害の一致したチャオと手を組むことに・・・


評価

 ★★★☆


感想

それじゃあただの変態さ

 ギ強かったですね。
もともとバトルはラブコメパートと比較して好きなものでもないのですが、こういうのなら結構イケるクチかも。
まぁ、半々みたいなものですからね・・・舞台が学園祭ですし。
そもそも今回の内容がバトルものに分類されるのかどうかすら微妙なところか。
ともかく、なかなか楽しめました。
具体的に言えば、世界樹の力でイっちゃったネギが頭にブラジャーを乗せながらのどかに迫るその姿に惹かれました(笑)

 て。
前回のラストでのどかは、世界樹伝説の射程範囲内において”大人のキスをしたい”という旨の願い事をしてしまいました。
勢いあまっての発言で、彼女はすぐさま誤魔化そうとしますが、魔力の充溢する世界樹を止めることはできません。
発言の相手、ネギに対して世界樹の力が作用します。
そしてのどかの願い通り、ネギは彼女にキスすることを了承しますが、どこか様子が変です。
そう、彼は世界樹の強力な魔力によって、完全に行動をコントロール、つまり、のどかへのキスのみを行動の目的とするようにされてしまったのです。
キスマシーン・ネギの完成です。
よりによってこんな時に積極的な行動に出てしまったのどかに、同情せずにはいられません。

 や説明過多になってしまいましたが、つまるところ、ネギは世界樹の力によって有無を言わさずのどかにキスする羽目になってしまった、ということです。
世界樹伝説発動の際の発光現象を目にした告白阻止部隊(とアスナ・刹那組)は、伝説成就を阻止すべく現場に急行します。
最初にネギたちを発見したのは、アスナ・刹那組。
早速ネギにアスナのツッコミが入・・・ると思いきや、あっさりとかわすネギ。
いつもとは勝手が違います。
そして、目的遂行の障害と認識した刹那を排除にかかります。
ここのネギが強い。
拳法のみ(魔力は帯びていると思われるが)で刹那を圧します。
但し書きを付けるとすれば、ネギは世界樹に行動をコントロールされているために手加減なしであるのに対して、刹那はネギ相手に全力は出せない(出さない)という点です。
一部では3−A最強とも噂される刹那の実力は、(これだけ出番があるのに)まだまだ未知数です。
そんな彼女も、手段を選ばないネギの魔法による目くらましで動きを止められ、彼を取り逃がしてしまいます。
ネギは、のどかと彼女を避難させたアスナを追います。

 ミットが外れたネギの真骨頂はここから。
アスナ・のどかに追いついたところで、魔法生徒の2人(いつもの娘たちです)が到着。
ここ数日の雪辱を期して全力宣言をしたのも束の間、容赦ないネギの攻撃が使い魔を、そして彼女達自身を襲い、わずか数秒で片が付いてしまいます。
気持ちいいやら鮮やかやらで、開いた口が塞がりません。
この場面を見てると、いくら操られているとは言え、刹那相手の時はある程度手加減が入っていたのかもしれません。
あるいは、この二人の生徒があまりにも弱すぎたか・・・
このくだりでわかってくるのは、これまでの展開上ネギは苦戦続きではあるけれど、同世代(あるいはちょっと上の)魔法使いの中では、群を抜いて強いということ。
これを、再認識させてくれます。
普段の彼を取り巻く状況が異常なだけなんです(笑)

 、今回のベストカットは最初にも書きましたが、風花武装解除で吹き飛ばしたブラジャーが頭上に乗った事など全く気にせずにのどかに迫るネギです。
このコマ単体でも充分にインパクトはあるのですが、今回のここまでの行動の集大成としてこのコマを見ると、鳥肌が立つというか、戦慄が走るというか、とにかく圧巻なのです。
しかもそれがあまり不快でないというのがまた凄い(^^;)
このあたりは読み手によって反応が分かれそうですが、私は素直に面白いと思いました。

 の場面までは、前回までの展開から、ある程度どうなるか予想しやすかったのではないでしょうか。
そんな時は、予想通りの展開をいかに演出するかがポイントになってくるものです。
学祭編に入ってから前回までは、いかに予想できない展開を用意するかという点に重点が置かれていましたが、今回はやや毛色が違う話のように感じられました。
そして、どちらが好きかと聞かれれば前回までのような話の方が好きなので、評価は抑え目です。
こんな機会でないと3つ半なんてつけられませんし。

 彩を放っていたのが最後の2/3ページ。
最近暗躍しているチャオと、世界樹の秘密に迫ろうと普段から暗躍している和美(とさよ)が手を組むという話。
チャオの「私の側」というフレーズがどんな意味を含んでいるのかが気になったところで以下次号。
・・・って次号休載かいっ!(笑)
恐らく80時間目のラストで彼女が口にした「仲間」と同義でしょうが、何を目的としているのかはやっぱり不明なワケでして・・・
アレでしょうか?彼女の好きなもの”世界征服”。
とにかく謎です。
そもそも一連のチャオの行動が浮きまくっているような気がするのはここでは話題にはしません、私の思い込みかもしれませんし。
おとなしく2週間後を待つことにします。


告白阻止部隊のヤラレっぷりに乾杯

・「もう少しロマンチックなキスができたら・・」・・・のどかにここまで言わせたのは彼女自身の勇気か、それとも。
・世界樹伝説、発動・・・やっちゃった。
・「跳ぶってこないだ練習したヤツ!?」・・・剣術のみならず、魔法まで教えていたとは。
・それはそうと・・・舞空術は基本ですよね(ぇ
・「ハルナさんはここで待っていてください!」・・・やっぱりハルナは置いてけぼり。
・「油断してた――!!」・・・コタローばりの油断っぷりである。
・「ではキスさせていただきます」・・・ラブラブキッス大作戦と何となくデジャヴします。
・「キスは・・・・フレンチキスでいいですか?」・・・言外の願いまで忠実に実現。
・「本屋ちゃんに何やってんのアンタ――!!」・・・お約束の突っ込み、入りまーす。
・「ひょいっ」・・・よけた!?
・「うふふふ♥」・・・壊れた!?
・「そ そんな言えません〜〜〜」・・・そりゃ言えません。
・「では実力行使で」・・・手加減無しのネギの力が今ここに。
・「きゃ」・・・ここは刹那ファンが黙っちゃいない、いろいろな意味で(笑)
・「うふふふ のどかさん・・♥」・・・怖っ(^^;)
・「のどか嬢ちゃんの命令を遂行しないことには止まらねぇぜ 多分」・・・女性陣、完全無視。
・「え、えーと シム・トゥア パルス!」・・・ホントに跳ぶし。
・「なるほど バランスがいい」・・・クーフェがミーハーで手をつけている八極拳の方もバランスよく習得している点に、ネギのセンスの良さを見るということで。
・「さすがネギ先生・・・・私の見込んだ少年だ・・・・」・・・これがネギに対する刹那の基本評価ということになりそう。
・ちなみに・・・このセリフを勝手に裏読みした管理人は、無意味に数分間悶えました。
・「パチンッ」・・・太陽拳みたいな?
・「ちょっ ちょっとちょっと――ッ 行き止まりじゃない!! どうすんのよ――!?」・・・アスナ、いつもの逆ギレ(一人ツッコミとも言う)入りましたー。
・「ア アスナさんになら・・・・・・言ってもいいかな―――・・」・・・のどかは確実に以前よりも勇気を持つようになったと思う。
・「お待たせしました のどかさん♥」・・・だから怖いって(笑)
・「昨日は遅れをとりましたが 今日はそうはいきません」・・・完全に私怨が入ってます。
・そして・・・そんな二人がたまらなく好きです。
・「!?」・・・以降約2ページ、圧巻。
・ブラ・・・しつこいようですが、これを使った演出がとても気に入りました。
・そこ・・・変態とか言わない。
・キス・ターミネーター・・・むっちゅ――♥ ぬちゅっぱぬちゅっぱ るろれろれりろ ちゅるるる ズビズバ――。
・「世界樹の魔力があんなに危険なものとは思いませんでした」・・・これでカップルになるのは何かイヤな気が……(^^;)
・「しかし兄貴を敵に回すとこんなに厄介だったとはな」・・・今更である。
・「私 あの人はあまり信用できない気が」・・・さよにここまで言われるチャオって一体……。
・「ま 利用されるだけの私じゃないさ」・・・さて、どちらが上手か。
・「私の側につく決意 固めたということでよろしいカ?」・・・思わせぶりな発言をして以下次回。

・巻末コメント・・・最近、週2日はソファーで寝てます。よくカゼひかないよなあ。
・一般的なリアクション・・・自らを限界に追い込んだ生活は、人を強くします。
・ちなみに・・・週7日ソファーで寝てたりするけど気にしない。

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