85時間目「オトナの味ってどんな味?」


あらすじ

 世界樹の魔力に操られたネギが、のどかへのキスを敢行するべく迫る。

 これを阻止するべく立ちはだかるアスナ、しかし盛大な自爆の末、結局犠牲になったのはのどかではなく、アスナであった。

 そんな騒動も一段落し、デートを続けるネギとのどか、二人きり。

 のどかはネギに再告白、そして、世界樹伝説の力に拠ることもなく、”今日の目標”を達成したのでした。


評価

 ★★★★★


感想

お姉さんっぽいのどかに最敬礼を

 載2周年、おめでとうございます!!
いや、むしろ読者的には「ありがとうございます」ですね。
っていうか、「寒いのイヤ〜ん 巻頭カラ〜ん♥」なんてフレーズを入れるよりも、もう少し声高に連載2周年をアピールした方がいいと思うのですが、どうでしょうか(笑)>編集部
巻頭カラーのツッコミどころは・・・後回ししておきます(^^;)

 回は、話の落としどころが非常に好きでした。
つまり、間にハプニングがあったりはしたものの、のどかが”今日の目標”を最終的には自らの手で成し遂げたという結末に、とても満足したということです。
ただ、この充足感には一つの伏線がありまして、今までののどかとネギの間に起こった魔法が影響した美味しいハプニングのほとんどは、主にアスナの手によってギリギリで完成を見ることはなく、今回もその例に漏れず、アスナは(文字通り)身体を張って学祭伝説の成就を阻止しました。
今までののどかなら――とは言っても、それらのハプニングのほとんどは序盤に起こったもので、現在とはかなり状況が異なるのですが――ハプニング後、すぐさまアクションを起こすことができませんでした。
と言うより、アクションを起こす機会すら与えられなかったのですが・・・
だから、アスナが身代わりとなった時点で、「ああ、今回もダメだったのかな」と思ってしまったのですが、ページを繰っていくとそこには、デートを続ける二人がいました。
で、(のどかからの)再告白&キス、と。
のどか、よく頑張った。

 さいってことは便利だねっ(女神さまっぽく)
ネギ君、私怨絡みの魔法生徒のおねー様方には、結局許してもらっちゃいました。
まぁ、小さくてカワイイですし(ぉぃ
その他にも、アスナが突然アーティファクトを手に戦いだしたことなどなど(キス・プレデターっぷりっとか(笑))に圧倒されて腰が引けてしまったというのもあるでしょうけども。
ネギはまだまだ若いのだから、失敗することもあるだろうけど、反省して次に生かすことができればいいんじゃないんでしょうか。
むしろ、のどかの好意を受け止めることを敢えて避けている(ようにも見えてしまう)ことが、ちょっぴりもどかしいです。
でもいいんです、のどかの甲斐甲斐しさがかえって引き立つから(笑)

 述しましたが、魔法絡みで起こったネギとのどかのドキドキハプニングを阻止するのはアスナの仕事です。
そういう意味でこの展開は十分に予想の範囲内だったのですが、見事だったのはアスナの自爆っぷり。
どこをどうすれば、「この私を倒してから」→「この私にキスしてから」に間違えられるのでしょうか(笑)
結局抵抗むなしくアスナはネギにディープなキスをされてしまいますが、ここまでヨゴレな役回りを徹底的に演じてくれたのだから、文句など出ようはずもありません。
まさに、「痛みに耐えてよく頑張った、感動した!」ですよ。

 ス中の周りのリアクションに注目。
照れつつも完全に引いている刹那とか、大興奮のハルナやカモとか。
特にハルナは、何も知らない状態でこの場に居合わせているという点も含めて、何を考えているのか色々と想像ができ、楽しいです。

 ころで、アスナとのキス後ネギにかかっていた魔法は解けていたように見えるのですが、実際に魔法が解けたのは、果たしてこの場面だったのでしょうか?
この時点ではまだ、のどかとキスする件が残っているはずです。
しかし、アスナとキスした直後には、既にネギは正気に戻ってい(るように見え)ます。
と、いうことは、アスナがネギに「この私にキスしてから〜」と言った時点で、のどかの「ロマンチックなキスを〜」という願いは上書き消去されてしまったか、あるいは、アスナとキスした時点で彼女のマジックキャンセルの力が働いて(?)、解呪してしまったのか・・・といった仮説が考えられます。
他にも、”一つの願いが叶えられたことで、一時的に魔力が弱まり正気に戻った”とか、”「戦いの歌」で増幅されていた(?)分の魔力を最初のキスで消耗してしまったために、本来の世界樹伝説の効力(最大出力の約60%)の分しか身体に魔力が残らなかった”とか、色々考えられますけども、実際のところ、どうだったんでしょう?
結局、アスナのハマノツルギでキツく灸を据えられて完全に解除されたので、どうでもいいと言えば本当にどうでもいい話題ですけど、気になりました。

 園祭に入ってからは、ネギが何を感じ、成長するかということよりも、彼に影響を受けた人間がどのように感じ、成長したのかということが、重点的に描かれているように思います。
客観的なネギが描かれている、とも言えます。
このあたりで、それぞれのキャラクターの中間決算ということになりそうです。
次の「学園祭初日」は、夕映の出番に期待しておくとしますか。


エヴァや茶々丸の水着がアニメ仕様なのには、当然気付きませんでした(マテ

・巻頭カラー・・・かなかな組を前衛に、後衛がネギプリ5〜12位までのキャラ+ネギという仕様。
・スク水せっちゃん・・・中学生はセーフですかと、武装錬金の和月先生に聞いてみたい。
・ネギ、キス魔。・・・つまり色気が720以上である、と( ..)φメモメモ
・ネギvsアスナ・・・アスナ、ネギ相手に健闘していると思う。
・「なっ・・」・・・魔法使いがアーティファクトの出現に驚くというなかなか面白い構図。
・「本屋ちゃんの唇はこの私が守るわ!!」・・・ナイトパワー発動。
・「本屋ちゃんにキスしたかったらこの私にキスしてから行きなさい――!!」・・・あれ?
・沈黙が流れる・・・魔法使いのおねーさんのその表情、いただき。
・「わかりました ではまずアスナさんにキスで」・・・世界樹伝説、再び。
・「間違い。訂正。今のなし。」・・・間違えましたでは済まされないことが世の中にはたくさんあるのだよ(笑)
・「はい つまりキス=倒すということですね」・・・変なところで融通の利かない力である。
・「ああっ た 助けなければ」・・・役に立たないのでそこでじっとしていてくださいw
・「で でも服が――」・・・だから役に以下略w
・「私のハリセンでぶったたけば 元に戻るんじゃないの!?」・・・あー、そうか(←気付かなかった人)
・つまり・・・告白阻止部隊には最適任である、と。
・見たいなぁ・・・告白された人をハリセンでぶったたく図。
・刹那さん直伝の連続技・・・アスナキック+ハマノツルギ横薙ぎ。
・「もう私がキスしま・・いえ されます――っ」・・・ホントはキスしたいのどか。
・「ダメよ本屋ちゃん」・・・それを知ってか知らずか、のどかの身を案じて断固阻止のアスナ。
・「悶死するかも!!」・・・ものすごい脅しをかけてきました。
・「ダメよ 私が犠牲に!」・・・もはや意地。
・「いえ 私が―――」・・・かつてない粘り腰。
・「何アレ・・?」・・・ナイトと女の意地の張り合い。
・「せつなさん うしろうしろー?」・・・ドリフターズ?
・「げ?」・・・終局は突然に。
・フレンチキス・・・成瀬川とケータロのキスを髣髴とさせる。
・と思いきや・・・おかしなコトになってきた。
・その時のどかは・・・ビビってます。
・その時刹那は・・・引いてます。
・その時カモは・・・大興奮。
・その時このかは・・・戸惑いつつも興味津々。
・その時ハルナは・・・ネタがいくつか浮かびました。
・しばらくそのままでお待ち下さい・・・一体何が?
・ど〜ん・・・アスナ、もん死。
・「あの―― 僕 一体・・?」・・・周囲、どっ引き……というわけでもなく。
・「あ あ あんたは〜〜〜〜」・・・あ、剣型になった(笑)
・そして今更気付く・・・マテリア穴×2があったのだと。
・「あなたに任務の重要性に対する自覚がもっとあればこんな事態にはならなかったはずです!! ネギ先生」・・・上から帽子、運動着、ブルマの格好でそんなこと言われてもw
・しんなり・・・己が力と美貌を糧に、何百人を毒牙にかけたのかと問いたい(笑)
・ひそひそ話・・・あー、もうこの2人、大好きだw
・「妙な薬でも飲んだ?」・・・魔法を知らずとも免疫力が高いせいで、かえって魔法に近づけない悲しい現実。
・スペシャルスタミナまん・・・超さんなら作りかねません。
・「お願いだから一生誰にも言わないで 忘れさせてください」・・・ネギとのキスは断固ノーカウント。
・「僕やっぱりおわびに何かしますよ 何でも言ってください」・・・どんなことをのどかが言うと思ってるんだろうか。
・「先生は今・・・・好きな人とかいらっしゃいますでしょうかー・・?」・・・アプローチ。
・「ハ ハイ クラスの皆さんのことは全員好きですよ」・・・はぐらかす。
・「誰かと一緒にいるととっても胸がドキドキしたりとか・・・・そういうコトはありませんか?」・・・追い詰める。
・「えっ・・」・・・慌てる。
・「例えば・・・・アスナさんといる時とか・・」・・・いじめてみる。
・「ええっ と 特にそんなことはないですよっ」・・・終了。
・「私 ネギ先生とこうしてお話してるだけで幸せです・・」・・・そして再告白へ。
・再告白の意味・・・一度目の告白時に保留した、ネギの気持ちの確認。
・が・・・結局今回もはっきりせず。
・「ちゅっ・・」・・・ガンガン圧してみる。
・ネギ・・・戸惑うばかり。
・「今のはちょっとお姉さんっぽかったかも――」・・・うん、お姉さんっぽかった。
・余韻を残し・・・ネギは呆ける。

・巻末コメント・・・「ネギま!」9巻でました。クラスメイト編が満載です。
・ツッコむ・・・知っとるわい(笑)

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