9時間目「バカレンジャーと秘密の図書館島〜期末テスト大作戦その3〜」



あらすじ

 図書館島の最下層、幻の地底図書室に下り立ったバカレンジャー一行。
脱出は困難なので、ネギはここで、勉強会を開くことにする。

 休憩時間、水浴びをするあすなに、思わず見とれてしまうネギ。
ネギはあすなに、恋心を抱いてしまったのだ。

 そんな展開をよそに、地底図書室をゴーレムが襲う。
果たしてテストまでにここを脱出することはできるのか・・・。



評価

★★★★★



詳察

 さて、あすなとまき絵がおさるなせいで、奈落の底にまっさかさまのバカレンジャー一行。
彼女達が落ちた先は、図書館島の最深部、幻の地底図書室だったのでした。

 今回の扉絵は、古菲と長瀬楓のチャイナドレス姿。
言い換えれば、バカイエローとバカブルーです(笑)。
2人とも武闘派で、得物はそれぞれ、ヌンチャクとくない(?)のようです。
古菲は、超と葉加瀬の新発明で、何度も痛い目にあっているようです。
ちなみに、楓は甲賀とのこと。
忍びの術に優れたのが伊賀で、隠密に優れていたのが甲賀なのだそうです。
私には違いがよくわかりません(爆)。
ちなみに、楓が目を見開いている(片目だけど)のは、名簿の写真以来2度目です。
貴重なので、要チェックです。

 内容に戻りましょう。
彼女達が意識を取り戻したのは、次の日の朝、つまり、図書館島潜入の疲れもあり、一晩中眠っていたということになります。
そして、前述の通り、気がつけばそこに広がっていたのは、幻の地底図書室。
読書好きの夕映が、感動で身震いするのも無理がないほどの楽園のようです。
夕映のセリフで「ただし この図書館を見て 生きて帰った者はいないとか」のところで目がキラーンとしてますが、むしろキュピーンのような感じもします。

 そんなどうでもいいことは置いておいて、前回の落下時に、肩を痛めてしまったあすな。
苦手な治癒魔法を使ってアスナを治療しようとするネギですが、魔法は封印されているため、やっぱり使えません。
ここから脱出できるかどうか不安になるバカレンジャー一行ですが、ネギはみんなを勇気付けます。
今脱出できないのなら、ここで勉強しちゃおう、と。
これでバカレンジャーsの緊張がほぐれます。
ネギは教生として、確実に成長しているようです。

 その翌日、つまり、テスト前日、バカレンジャーsは地底図書室で勉学に励んでいた。
驚くべきことにネギは、数学の講義もしているようです。
さすが、オックスフォード大卒を騙るだけあります。

 あまりにも至れり尽くせりの環境に、さしたる違和感を覚えないバカレンジャーs、脳天気です。
夕映は、バカレンジャー一味であるにもかかわらず、優雅に読書をしています。
学校の勉強する気、全く無し(笑)。

 休憩時間に入ったバカレンジャー−1は、探検以来洗っていない体を洗うために、水浴びをします。
この場面に偶然遭遇してしまうネギ。
お約束です。
楓にむんずと持ち上げられたネギは、古菲やまき絵にからかわれます。
語弊を覚悟で言えば、弄ばれる、とも言えたりします(爆)。
過酷な先生イジメ(笑)にもめげず、ネギは自分はイギリス紳士として、女の人の裸とかには全然興味ないです、と主張します。
ネギはもう、いっぱいいっぱいです。
何とか逃げ切るネギですが、この主張すら、まき絵や古菲のネタとなってしまいます、哀れ。
なんかこう書くと、まき絵や古菲がすごく性格悪いように思えますが、実際はそんなことないですよ。
ネギを可愛がろうとしてとっている行動ですから。

いっぱいいっぱいで逃げ出したネギですが、別の場所で水浴びをしていたあすなに、目を奪われます。
そんな様子じゃ、イギリス紳士が泣きますよ(笑)。
それはそうとして、ネギはあすなに、姉の面影を重ねているだけなのか、それとも、別の感情を抱き始めたのか。
私は後者だと断言したい。
姉の面影を重ねているだけでは、覗いてしまうほど見とれてしまうものではないと思うからです。
少年から、青少年への、成長の過程だと私は見ます。

 ネギの気配に気付いたあすな。
あすなはネギに特別な感情を持っていないため、2人のリアクションは食い違ってきます。
でもあすな、ちょっとは気にしたほうがいいと思うぞ。

この頃何だかあすながネギに優しい理由を知ったネギ。
同じく小学生からやり直しの噂の真相を知ったあすな。
ここであすなは、いつものあすなに戻ります。
2人が出会ってから、お互いに踏んだり蹴ったり。
でも確実に、2人は成長しています。
今回の他愛もない騒動も、ネギに恋心を芽生えさせています。
こうやって、人間って成長していくものなんですね。

ネギの胸がドキドキしていっぱいいっぱいになってきたところで、前回登場のゴーレム襲来。
まき絵が捕らえられてしまいます。
以下次号。

さて、今回の評価。
ネギに芽生えた恋心、とりあえず、物語のキーポイントになるでしょう。
ネギを可愛がるまき絵や古菲も捨てがたいですが、今回のようなイベントがあると、私は是が非でも高評価を与えてしまうのです。
と、言うわけで、思い切って五つ星、あげちゃいます。
ただ、ここで私の中では一区切りついてしまったので、残りの2話、このシリーズにどう間を持たせるのかが、次回以降の楽しみということになります。
なんだかんだで、期待していることに変わりはありません。

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