8時間目「Omnes una manet nox」
タイトル邦訳:私たちすべてを同じ夜が待つ | |||
絵コンテ | いわもとやすお | 作画監督 | 服部憲知 |
作画監督 | 加藤雅之 | 作画監督 | 昆 富美子 |
演出 | 羽原信義 | 脚本 | 大河内一楼 |
キャスト | |||
ネギ・スプリングフィールド | 佐藤利奈 | 明石裕奈 | 木村まどか |
和泉亜子 | 山川琴美 | 大河内アキラ | 山本杏美 |
神楽坂明日菜 | 神田朱未 | 絡繰茶々丸 | 渡辺明乃 |
近衛木乃香 | 野中 藍 | 佐々木まき絵 | 堀江由衣 |
エヴァンジェリン | 松岡由貴 | カモミール・アルベール | 矢部雅史 |
サウザンドマスター | 子安武人 | 近衛近右衛門 | 辻村真人 |
茶々ゼロ | 鉄炮塚菜子 | 村人 | 福原耕平 |
村人 | 濱野雅嗣 | 村人 | 平井啓二 |
あらすじ
茶々丸がハッキングにより学園の電気系統を押さえた為、麻帆良学園都市は大規模な停電状態に陥る。
これにより、エヴァの魔力を抑制していた結界が解け、彼女が元来持つ魔力の多くが復活し、いよいよネギとエヴァの決戦の時がやってきたのだった。
序盤はエヴァが有利であったが、中盤でアスナが応援に駆けつけ仮契約が成立、勝負はネギとエヴァの魔力対決に持ち込まれる。
しかし、戦いも佳境に入ったところで電力が突然復旧、エヴァを抑えていた結界が再発動し、一転危機に陥った彼女を救ったのは、今まで敵、仇として戦っていたネギであった。
評価
★★★★☆
感想
アニメは絵ばかりじゃないんだという事を、改めて認識しました。
やはり大事なのは話です。
(どちらも良いに越したことはないですけど・・・)
今回の話は良かったです、本当に。
場面は原作と同じなのに、それぞれのキャラの言っていることが違う。
原作を読んでいる人はそれを見てニヤリ。
原作を知らない人でも、矛盾のない展開を安心して見ていられる・・・
なかなか良いことではないでしょうか。
まぁ、契約成立した時のカモの喜びすぎる様子が気に入らないとか、そういった不満もあるにはあるんですけど、見終わった時の満足感の大きさが、そんな些細なことを全て吹き飛ばしてくれました。
さすがに、エンドロールで作画監督が3人いたのを見た時は、何事があったのかと思いましたけど(笑)。
それはともかく、こういう話が毎回見られることを期待します。
……と、一段落ついたところでALN(赤松先生のHP)の感想掲示板を覗いたところ、今回はかなりの不評(汗)
論調を見たところでは、原作では丸々1巻使ったエヴァ編を4話で纏めてしまったことに対する不満が渦巻いている感じです。
確かに、展開が速すぎるのはあると思います。
このあたりは、バトルパートよりもラブコメパートに重きを置くというアニメ製作者側の考えが端的に出ているのではないかと。
バトル好きのファンにとって、今後の展開は厳しいことになりそうです。
戦闘のスピードは、これぐらい駆け足でもいいんじゃないかと、個人的には思いますけども。
好き嫌いというよりは、スピード感の問題で。
それに応えられる画質があれば尚良し。
Aパート
印象的な記憶が作り出すバグ
冒頭は、エヴァの過去夢から。
子安さんが声をあてるサウザンドマスターのおちゃめさんぶりがマッチしていて好きです。
それと、チャチャゼロの声が思ったより可愛い感じですね。
この声で毒を吐きはじめたら、さぞ強力なことでしょう(笑)
サウザンドマスターの罠により、落とし穴に嵌まってしまったエヴァ。
原作では泳げない属性も持っていたため、ニンニク、ネギ(野菜)に加えて水も一緒に注入されていましたが、アニメではニンニクとネギのみ。
ネギとニンニクに溺れるエヴァ、きっと水に溺れるよりも恐ろしかったのではないかと思います。
「夢」を知らない茶々丸に、夢とは何かを教えようとするエヴァ。
夢をバグに例えるのは何か違うような気もしますが、彼女は機械のことをよくわかっていないはずので、まぁこんなものでしょう。
学園都市大停電
茶々丸一人で、学園都市全体の電力系統を押さえてしまいました。
たしかにこれなら、停電状態と結界の解除を同時に起こすことができます。
しかしこの状態を80分近く維持できるとは・・・茶々丸はやはり超ハイスペックです。
決戦のおさそい
あ、まき絵服着てる(当然です)
挑戦状を叩きつけて颯爽と去っていく彼女をスロー再生で見てみましたが、やっぱりダメでした。
あの・・・長いリボンがいけないんだっ!(何)
彼女の運動性能が人間業じゃないのは、吸血鬼に操られている時に限らず、いつものことです。
まき絵を巻き込んでしまったことで、少し落ち込んでしまうネギですが、そんなに落ち込んでいられる時間があるはずもなく、すぐさま半吸血鬼化している彼女を助けるべく、指定された大浴場へと向かいます。
若い女の子の血が好き
大浴場は声が反響していいですね。
エヴァ、景気づけに裕奈、亜子、アキラの血まで吸っちゃいました。
たしかにこれだと説明も少なくて済みますし、ましてや生徒たちだけで入る風呂に水着を着せるワケにはいきませんし、一挙両得です。
まぁ、どこで血を吸ったのかは気になりますけど。
↑は冗談として、操られた4人の目が普段通りなのが、少し気になりました。
あと、「眠りの霧」だけで片付いてしまったのも、バトル好きな人には拍子抜けかも。
そもそも、何であの魔法で生徒たちがああなってしまったのかという説明(日本語)が皆無ですし。
あと入れられるツッコミは・・・どうして脱がされながらの状態で普通に呪文を詠唱できるんだ、とかでしょうか。
あ、いつもと一緒だからか(笑)
この場面、結構ツッコみ甲斐があります。
射撃の授業得意だったんですよ
エヴァが放った氷を、魔法銃を用いて手際よく相殺。
そうか、この時点で既にネギの「射撃が得意」は生かされてたのか。
初めて気付きました(^^;)
関係ないですけど、コウモリが集合してエヴァのマントになるのを実際に見られて良かったです。
Bパート
捕縛結界発動そして解除
発動させる瞬間に目を見開いたネギはいい感じです。
発動後に喜びすぎなのは相変わらずですけど、子供ですから。
むしろ解除後にうじうじとグズらなかった部分を評価したいところ。
グズる暇をエヴァが与えなかったとも言えますが。
ネギの(サウザンドマスターの)杖を手にして一瞬赤くなるエヴァ、好きです。
やっぱり嬉しいものですよね。
マスター、ネギ先生はまだ10歳です
原作通りのエピソードを経た茶々丸は、エヴァがネギの血を吸い尽くしてしまうことに否定的。
しかしエヴァは完全に殺る気。
このあたりに、原作との相違が出ています。
この展開における二人の態度としては、ごく自然なものでしょう。
そして茶々丸が”はじめて”エヴァに意見したことで、茶々丸のネギへの関心の高さを際立たせています。
オコジョフラッシュ
そんな高いところで発動したら、効果が低くなる気が・・・
今だから言えますけど、茶々丸のハイスペックをもって、よく発光による目くらましが成功したと思います。
むしろ変に高性能なのがアダになったか?
これはアニメへのツッコミではないですね。
ちゃんとした仮契約、成立
最初、”正式な仮契約”と書こうとしましたが、正式なのか仮なのかよくわからないので却下。
結局”ちゃんとした仮契約”という微妙なフレーズを採用しましたが、今思えば”完全な仮契約”の方がしっくりきたかも。
まぁ、ニュアンスが伝わればどちらでも構いません。
で、カモ君喜びすぎですから(笑)
そんなに仲介料が欲しかったのか・・・
キスをノーカウントにしようとするアスナ、微笑ましいです。
原作の85時間目を読んだのが前日という偶然もありますけど。
発生したカードは、原作の仮契約カードと同じものでした。
カードだけが妙に浮いてます。
もしアニメっぽくリライトされていたら、それはそれでどうかと思うでしょうけど(^^;)
本気で魔法大合戦
新たにパートナーとなったアスナが加わり、ネギはエヴァとの魔法勝負に集中できるようになりました。
画面を半分に分割してネギとエヴァが両者同時に呪文を唱える描写は、かなり高得点です。
どうせ二人ともラテン語で喋っているのでゴチャゴチャになっていても何を言っているのか気になりませんし(ぉぃ)
力比べをしている間のネギの内面描写も良かったです。
このまま力で押し切るのかと思いきや・・・やっぱりくしゃみは出るのね(笑)
予定より7分22秒、停電の復旧が早い
停電状態の学園都市は、予想外の速さで完全復旧。
茶々丸が停電時間を読み違えたのは、きっと復旧作業組が頑張ったからでしょう。
見えないところに勝利の立役者が。
茶々丸に一言、アスナに解説してる暇があったら早く助けに行きましょう(^^;)
人を助けるのに、理由がいるのか?
夕焼けに包まれる中、サウザンドマスターに助けられるエヴァが異様に可愛い。
それに尽きます。
ここの回想シーンのエヴァは、全体的に可愛く描かれていると思います。
人を助けるのに、理由はいらないじゃないですか
直前の回想でサウザンドマスターが言ったことと同じことを、彼の息子のネギにもう一度言わせるとは、なんとも心憎い演出。
ベタベタではありますけども、こういうのは好きです。
エヴァも、ネギにサウザンドマスターの面影を見たのではないでしょうか。
これで、めでたしめでたし、と。
ネギが鮮やかにペン回しをするのには笑いました。
困った時に相談しなさい
戦いの一部始終を、タカミチは見ていた、と。
彼がネギのことをしっかりと気にかけているのが、よくわかりました。
最近順調に出番減ってきてますけど(笑)
次回予告
カテゴリーFかっ(何)
画面からは、次回がどんな話になるかあまり想像がつかないのですが、それがまた楽しみでもあります。
少なくとも、修学旅行に行くようには見えませんね。
てことは、チア組の話もなしか・・・?_│ ̄│○
風香・史伽と刹那・真名にスポットが当たるのでしょうか。
来週までの楽しみにしておきましょう。