１４時間目｢昨日の敵は今日の強敵（とも）！｣
あらすじ
春休みのある一日、ネギ、アスナ、このかの３人は、あやかの家にやってきました。
顔を合わせてはケンカするアスナとあやかですが、それは今日も変わりませんでした。
そんなアスナとあやかの腐れ縁のはじまりは、小学校のとき、弟の死で落ち込んでいたあやかを、アスナが彼女なりのやり方で励ましたのがきっかけでした。
そして、今日も今日とて、ケンカしながらも、深いところではつながっているアスナとあやかでした。
評価
★★★☆
詳察
今回は、あやかお嬢様の話でした。
先にプロフィールが掲載されていたので、ないかな、と思っていただけに、意外でした。
足早に内容に入ってみると、舞台は過去、アスナが小学一年生で麻帆良学園に転校してきた時点から始まります。
転入早々、当時無愛想だったアスナに、その頃から委員長だったあやかはケンカ腰でつっかかります。
あやかがあまりにも短気にアスナにつっかかるのは、何か運命的なものを感じていたからでしょう。
ちなみに、あやかが売ったケンカを、あすなは当然のごとく買います（笑）。
宿命の関係は、出会ったときから始まっていたのですね。
余談ですが、あやかの制服だけ、他の生徒と色違いです。
と、いうような夢を見て、あやかの、とある春休みの一日は始まりました。
あやかの家、さすが財閥。
ただっ広い上に、たくさんのメイドさんがいました。
最悪の目覚めに、あやかの朝の紅茶タイムは不機嫌でしたが、ネギから電話があったという知らせを聞くと、途端に元気になります（笑）。
あやかが元気になったのを見て、執事が喜んでいるのがなんだか微笑ましいです。
電話の内容というのは、ネギがあやかの家に家庭訪問する、というものであったので、張り切ってあやかはおめかししますが、アスナとこのかが一緒についてきているのを見て、かなり派手にずっこけます。
ずっこけすぎです。
やっぱりここでもアスナとあやかはケンカします。
この二人、どう見ても仲がいいようにしか見えないのですが（笑）。
あやかが庭を案内している最中、ネギに、家に来た目的を尋ねます。
アスナに本当のことを言っていいか、ネギは確認しますが、照れくさいのか、アスナはＯＫをだしません。
そういうわけで、ネギがクラス委員長であるあやかと仲良くしたいと言うと、彼女は目を輝かせて喜び、その上興奮しだして、あまつさえ、寝室に連れ込もうとします（笑）。
｢コラコラーッ！｣と、常識的な反応を返すのに対して、このかのセリフ
｢早ッ」
なんかウケました。
もっと後からならいいんかい、みたいな（笑）。
最近私の中で、このか株が急上昇してます。
いや、一番はクギミーだけどね。
紅茶なり茶菓子なり、いろいろ出してもらってもてなしてもらっている途中、ネギはあやかに、自分がハーブティが好きなのは、姉がいつも自分に淹れてくれたからだと言います。
ネギのハーブティ好きは知っているのに、姉の存在を知らなかったのは意外でしたが、そんな状況はお構い無しに、アスナとこのかはプールに入りに来たかったらしく（笑）、早々に部屋を出て行きます。
しょうがないので、あやかとネギもついていきます。
アスナとこのかはプールで遊びますが、あやかとネギは、そんな二人を見て呆れている様子です。
二人きりになると、当然のようにあやかはネギに、迫ります。
どこまで本気かはわかりませんが。
朝の夢のことを思い出したのか、あやかは、落ち着きのない２人、特に、アスナのことについて語りだします。
お互いの趣味をけなしあったとありますが、アスナは小学校の頃から渋いオジサマを掲げています（笑）。
父親（の愛）がほしいのかもしれませんね。
一方のあやかが純粋無垢な少年・・・ではなく、花を掲げているのが、興味深いところではあります。
運動会で妨害しあっているのも、なかなか面白い絵で、他者をはるか引き離したところで、妨害が行われています。
アスナの運動能力がすごいのは周知の事実ですが、これについてきているあやかも、なかなかのものであるということが判明しました。
あのドッジボール（５〜６時間目参照）の時の運動音痴ぶりが嘘のようです（笑）。
ネギがふと外に目を向けると、雑然とおもちゃが散らばっている部屋が目に入ります。
あやかに誰の部屋か聞きますが、その話はあやかに、お茶会を再開することで、うやむやにされてしまいます。
お菓子を食べたり、お茶を飲んだりするネギに、あやかはじっと見とれてしまいます。
そして、抱きます（爆）。
私があなたのお姉ちゃんの代わりになってあげましょうか、と。
お約束のように、胸に挟まれて窒息しかかっているネギですが、アスナのライダーキックがこのピンチを救います（笑）。
で、やっぱり二人はケンカになります。
怒ったあやかは、アスナ（とついでにあやかこのか）を家から追い出しますが、アスナの様子は、いつもとは違います。
あやかが｢ショタコン｣である理由を知っているからです。
そして、今日ネギがあやかの家に来ているのも、アスナが仕向けたものでした。
これにあやかも感づいているようで、２人の表情は、なんだか切ないです。
というのは、こういうことです。
あやかには、弟が生まれるはずだった。
それが楽しみなあやかは、まだ見ぬ弟の部屋まで用意します。
しかし、その弟が、この世に生を受けることは、ありませんでした・・・
激しく落ち込むあやかでしたが、それを励ましたのは、アスナでした。
二人はこの過去を共有して以来、宿敵（？）であると同時に、ずっと、深いところではつながっているのです。
弟の誕生日のはずだった今日、ネギをあやかに預けたのは、そんなアスナの心遣いだったのでした。
と、言うわけで、一日限定であやかの弟になったネギは、この日、あんなことやこんなことを・・・（嘘です）。
夜、帰宅したネギに、さりげなく｢大丈夫やった？｣と聞くこのか（笑）。
やっぱりこのか面白い。
この日、ネギの名簿のあやかの欄には、｢アスナさんの親友｣の文字が、書き込まれました。
アスナとあやかの腐れ縁が紹介されたこの回。
私が初回以来書いている、｢実は似たもの同士｣という予想が、あながち間違っていなかったので、少しほっとしてます。
話自体も、なかなかよくまとまってて、ウルウル系に違わない内容だったと思います。
今週は、このかの言葉がことごとくキレていたように感じます。
このか株続々アップです。
来週以降もアップか！？