77時間目「恋のキテレツ予行演習」


あらすじ

 かくして、アスナと、体だけ大きくなったネギのデート(の練習)が始まった。

 オジサマにしか反応しないはずのアスナの方は、大きくなったネギに対していつもより少し意識過剰気味。

 ネギはといえば、成長したのは体だけ。

 こんな二人だから、タカミチとのデートの予行演習をしても当然噛み合わないけれど、結局最後はアスナがタカミチへの告白を決意したのだから、取り敢えずめでたしめでたしってコトで。


評価

 ★★★


感想

エロオヤジカモ。

 スナが見た夢の通りなら、最後に告白をするのは青年バージョンのネギだったはずが、実際に告白したのは、魔法薬の効果が切れて小さくなったネギ。
このあたりの微妙なズレは、流石に上手いなぁと思います。
告白といっても、お約束通りの「みんな大好き」タイプのものなので(微妙に違うけど)、新たに波の立つような性質のものではありませんでしたが。
個人的には、久々にしずな先生が見られて嬉しかったですヨ(笑)
そうそう、彼女は煙草のケムリが嫌いなんだよ〜、とか、嬉々としてツッコミ入れてました。
タカミチと彼女の関係(?)は・・・考えないことにしておきます。

 静になって考えてみると、前回の時点で急に成長したネギに違和感があるのは当然のことですね。
昨日の今日で体が5歳成長したからといって、精神面まで5歳分成長するということはあり得ません。
このアンバランスさは、今回の全編を通じて徹底的に描かれていました。
10歳のネギをずっと見てきて、随分大人だなぁなんて思ったりもしましたが、いざ15歳にしてみると、どうにもフォローしがたい子供っぽさが見え隠れしてきます。
改めて、ネギが10歳であることの理由がわかった気がしました。
・・・ホントはまだ9歳ですけども。

 回ツボだったのは、大きくなったネギを見たこのかの「ウチやったらメロメロになってまうかもー」に反応する刹那です。
嫉妬ですか、それは(笑)
このかはこのかで以前から、大きくなったネギを想像していたりするので、それが実現してとても楽しそうです。
彼女の本気度は測りかねます。
刹那ぐらいわかりやすければ楽なんですけどね。

 れにしてもアレですね。
アスナがメインででてくると、何となく変則性に欠ける気がします。
メインヒロインだから当然なのですが。
彼女のストーリーまでぶっ飛んでしまっては、変則も何もあったものではありません。
そういう意味で、超大人数のヒロイン中のメインヒロインは、損な役回りなのだなと再認識。

 スナは今回のエピソードを通して、自分がタカミチに抱いている感情がどのような性質のものであるかをそれとなく悟ってしまったフシがあります(だからこそ、告白する決意もできたのでは?)
連載開始以来、延び延びになっていた告白も、タカミチの間が致命的に悪くなければ、学祭中には実現可能なはずです。
不幸なヒロイン、神楽坂明日菜に幸あらんことを。


真名はー?

・無邪気ネギ・・・これが、美青年バージョンのネギに内在する違和感そのものです。
・ネギの相手をするアスナ・・・同情します(^^;)
・「僕 デートってしたことないので」・・・アーニャが泣くぞ。
・「え?僕ってちょっとカッコ良いですか?」・・・聞くなよ、「わーい」とか言うなよ(笑)
・「かなりカチンと来るわね」・・・わからんでもない。
・「今の兄貴のツラで迫れば絶対姐さん動揺して緊張する」・・・カモくん、楽しんでます。
・「カモ 後でひねる!!」・・・と考えたのはアスナであって、ネギではない。
・「えーと・・それで・・緊張しました?」・・・だから聞くなよ(^^;)
・「もう慣れたわよ」・・・つまり、最初は緊張していたと、あっさり白状してます。
・「そのカオでペロペロとかするな」・・・今週はツッコミが冴えてます。
・「ウチやったらメロメロになってまうかもー」・・・やっぱ外人好き?
・「おっ お嬢様!?」・・・嫉妬です、動揺もしてます。
・「何か周りが小さく見えて気持ちいいよ」・・・見ろ、人がゴミのよ(略)!
・「こ こう?」・・・結構ノってます。
・「アスナ君 向こうのほうがにぎやかだから見に行ってみないかい?」・・・タカミチっぽいです。
・龍宮神社・・・真名はー?巫女さんはー?
・「射撃の授業得意だったんですよ」・・・さすが実戦向きな魔法使い、一瞬「のび太?」とか思ったのは秘密です。
・「こーゆー頭使わないやつなら私だって得意よ」・・・アスナ、開き直りました。
・「よぉし 僕も負けないですよ」・・・子供です。
・「頭の出来以外ではあんたには負けないんだから」・・・開き直った上に、ネギと同レベルです。
・人間的当て・・・「私に当てたら金一封!!でもよけます」に笑いました。
・しかも・・・学祭当日は30人に的が増えます。でもよけます。
・ネギとアスナ・・・ネギがタカミチの代わりでなく素の状態なら、二人は上手くやっていけるみたいです。
・「むほほっ」・・・エロガモ本領発揮。
・「ナイスハプニング!!」・・・むはーっ!
・「ええーっ!?何で!?」・・・何で?(^^;)
・「ろめぬけもぽこれーっ」・・・摩擦熱で禿げそうです(笑)
・「アスナさんは何でタカミチを好きになったんですか?」・・・それはオジサマが好きだから(違)
・髪飾り・・・タカミチからのプレゼント、と( ..)φメモメモ
・「まぁ・・その時何かカン違いしちゃったのかな」・・・切ないっす。
・タカミチとしずな先生・・・タカミチはどうでもいーんよ(マテ
・アスナ逃走・・・相変わらず間の悪いタカミチ。
・バンド・・・やっぱりくぎみんもメンバーの一人でした、良い。
・亜子・・・これはもしかしてホントにホレちゃいましたか、良い。
・「もう やっぱガキね・・・・あんた」・・・たそがれるアスナ。
・「ぼ 僕はアスナさんのこと・・・・ずっと好きでしたよ」・・・夢とはちょっと違う告白。
・「なーんだ」・・・ただ単に、ネギの告白の意味がずれてたことに対してだけ笑ったワケではないだろうと深読み。
・「大丈夫 ダメでもちゃんと告白はするわよ」・・・物語の転機は、近付いている。
・「ありがと ネギ」・・・今はまだ、道筋を示す者として、感謝。

・巻末コメント・・・アニメ版「ネギま」のアフレコがもうすぐ始まりますので、取材してきます。詳しくは私のHPで。
・ツッコむ・・・江川達也氏のように、アフレコごとに見学(取材)に行くのは、赤松先生じゃさすがに無理だろうなぁ(^^;)とにかく、取材報告が楽しみです。

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